第40話 ページ42
銀さんはハンドルを握り、アクセルを踏み込みパトカーを全速力で走らせている。
「で? あの連中がこいつを狙うのは何でだ」
銀さんが私に問う。
「真選組の参謀である伊東鴨太郎が、近藤さんを暗殺し、土方さんも倒して真選組を乗っ取ろうとしているの。近藤さんは今、伊東さんが仕込んだ列車に乗ってる。片栗虎のおじさんが将軍を連れて箱根に温泉旅行に行くからその護衛をするという名目でね」
「嘘だとはいえまた将軍……僕ら将軍に縁があり過ぎですよ」
新八くんがため息をつく。
「なるほどな。だがゴリラやこのヘタレはともかく、沖田君はどうした」
「総悟は伊東さんについて列車の見張りをしているはずだよ」
「ゴリラ捨てて反逆者についたアルか? まったく最低な野郎ネ」
「違うよ! 総悟は近藤さんを捨てたりなんかしない。あの人は、近藤さんを支えるために、護るために__真選組を護るために動く人だから」
*
その頃、箱根に向かう列車内では。
「沖田君、何をやっている。君は見張りのはず」
「……てめーが何やってんだ、クソヤロー。手を離せ」
「沖田君、伊東先生に向かってなんて口を__」
篠原がたしなめようとしたが、逆に総悟に斬り捨てられてしまう。
「その人から、手を離せって言ってんだァ!」
総悟は近藤をしっかり見すえ、叫んだ。
「沖田君。君はやはり、土方派……土方を裏切ったのも、僕をあざむくための芝居だったのか」
「芝居じゃねーよ。俺の眼中にあるのは、真選組副長の座だけだ。ジャマなヤツは誰だろうと叩き潰す。土方は消えた。次は__」
手にした刀の切っ先を、伊東に向ける。
「てめーの番だよ、伊東先生。俺ァ、てめーの下にも土方の下にもつくのはごめんだ。俺の大将はただひとり……」
総悟は伊東を真っ直ぐに見た。
「そこをどけ。近藤の隣は、
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キリがいいので続編にいきます!
ぜひ読んでみてくださいね。
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時