冗談は２次元だけにしてもらえます？【沖田総悟】

第３５話 ページ37

「あの、土方さん」と若干引きながら新八くんが問う。


「なんだい、志村氏」

「仕事はどうしたんですか？ こんな昼間からぶらついて」

「仕事？ ああ、真選組ならクビになったでござる」


土方さんの衝撃発言に、新八くんが「えええええ！？」と声を裏返した。


「真選組やめたの！？ なんでェェェ！？」

「なんかつまらない人間関係とか嫌になっちゃってね。危険な仕事だし」


曰く、無期限の謹慎処分を申しつけられてしまったとのこと。


「事実上のクビ、ですか」

「そういうことだよ、和泉氏。今は働かずに生きていける手段を模索中。働いたら負けだと思ってる」

「ニートだ！ 完全にニートの考え方だ！」

「そうか、考えたら君達もニートみたいなもんだろ」


土方さんにニート呼ばわりされてムッとしたのか、銀さんがすぐさま言い返す。


「誰がニートじゃ！ いま現在、バイトしまくりの勤労お兄さんじゃ！」


新八くんも神楽ちゃんも、どうしたものかと考えこんでいる。


「おいA、お前知ってんだろ。どうすればいいのか」


銀さんがコソッと私に聞く。


「原作及びアニメ版の方はまた違うからともかく、実写映画版ならズバリ、源外さんのところに行くべし」


常識の範囲外の現象のことは、常識外れの知識を持つ人にたずねるのが一番でしょ。

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