第２０話 ページ22
「あー、美味しかった！ どこのお店のお料理も工夫をこらしてあって、とても良いお味でした」
「そ、そうですね」
そよ姫にご満足いただけたのは嬉しいんだけど、まさか何軒もハシゴしてあれだけ食べるとは……姫様も神楽ちゃんに負けないような結構な食べっぷりですよ。
「……」
ほら、総悟も若干引いてるし。
かなりの量を食べたにも関わらず平気そうなそよ姫について道を行く。
「そうそう、神楽ちゃんがこの間教えてくれたお花畑があるんですけど、行ってもいいですか？」
「チャイナが？ 構いやせんが、どこにあるんですかィ」
「ここからちょっと離れた所にあるんですが、綺麗なお花がたくさん咲いているそうで」
「へえ、見てみたいなあ。では案内願えますか」
「はい」
私達は花畑のある所へと向かった。その様子をうかがう黒い影があったことは、その時の私は知る由もない。
＊
「わあ、綺麗！」
そこには美しい草花が一面に咲いていた。そよ姫は着くなり、着物の裾が乱れるのも構わずかけ出して花を摘み始める。
「お二人も一緒にいかがですか」
「俺ァいいです。ここで見てますんで」
「じゃ、私はお言葉に甘えてご一緒してくるね」
「ああ」
私はそよ姫と花かんむりを作ったり、花を髪に飾ったりして遊んでいた。すると。
「っ！？」
総悟が何かの視線を感じ振り向くと、そこには十数人の浪士がいた。
「何だ、てめーら」
私は総悟の声でそれに気づき、浪士達をにらむ。
「口利き役という名の人質があれば幕府を転覆させるに容易い。姫をこちらに渡してもらおうか」
「そうはいかない。あんたたちになんか絶対指一本も触れさせないから」
「Aさん……」
そよ姫は不安そうな顔で私と総悟をかわるがわる見つめる。
「A、姫様を守ってろ。あと目隠しさせとけ。こいつらは俺が片付ける」
「そんな！ 総悟一人で？」
「心配すんな。こんなの楽勝だ」
総悟は私の目を見てそう言うと、攘夷浪士達に斬りかかった。
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします！ (2019年2月2日 16時) (
レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yunami☆彡 | 作成日時：2018年8月21日 8時
