第１１話 ページ13
面倒くさいなと思いつつ、土方さんにもろもろの事情を説明する。
「なるほど。別世界から来たなんてうさん臭い話だが、まあ腕の見込みはありそうだな」
「おい、マヨとゴリ、やってくれるアルか？」
「……わかった。俺達真選組が稽古をつけてやる」
「本当ですか！ ありがとうございます」
「おい山崎」
「はい！」
土方さんに呼ばれて、ジミー……じゃなくて山崎さんが返事をした。いつの間にそこにいたんだろう。
「こいつに道着と竹刀を用意しておいてやれ。屯所は女人禁制だが、潜入捜査用に女物も多少はあっただろう」
「わかりました」
山崎さんが部屋を出ていく。
「稽古は明日から行う。今日はもう帰るといい」
「わかりました。お世話になります」
「明日からみっちり鍛えてやりまさァ。ククッ」
「Aをいじめたら承知しないアルヨ」
「安心しな、代わりにお前をこてんぱんにしてやらァ」
「あんだとこらァ！」
沖田さんと神楽ちゃんが再び火花を散らし始める。
「もう、二人ともにらみ合いしない！ ほら帰るよ、神楽ちゃん」
険悪ムードな2人をなんとか引き剥がし、神楽ちゃんと私は万事屋に戻った。
＊
「ただいま。Aは明日から真選組に通うことになったアル」
「おかえりなさ……え、それどういう事ですか」
「なんだ、真選組に勧誘されたのか？」
「かくかくしかじかというわけです。……私今日何回説明してるんだろう」
「お前やっぱ空から降ってきただけあって、ただ者じゃないのな」
独り言、聞こえるように言ったんだけど。銀さんスルーかい。
「まあでも、真選組に頼んだのは正解なんじゃないですか？ なんだかんだあの人達ちゃんと鍛えてるみたいですし」
「でも男ばっかだろ？ そのうち襲われてあんなコトやこんなコトされるんじゃないのか？ ……あっ、悪い悪い」
銀さんがひわいな事を言うもんだから、ちょっとにらみつけてやった。さすがに気付いたみたい。
「ともかく、剣を学べば自己防衛ができるようになりますから。いい機会ですね」
「うん！ 楽しみだなあ」
期待に胸を膨らませ、その日は眠りについた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます！楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします！ (2019年2月2日 16時) (
レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yunami☆彡 | 作成日時：2018年8月21日 8時
