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柱稽古が始まり、Aの所にも隊士が巡って来た
Aは宇髄、甘露寺、時透の後
つまり基礎体力が上がり、尚且つ柔軟性と高速移動が身についた隊士達を相手にする
「泣柱様の訓練って…」
「なんか、嫌な噂聞いた…」
「スゲェ精神削られるらしいぜ…」
そんな隊士達を気にもせず、Aは訓練の説明を始めた
『私の所まで来れて良かったな、おめでとう』
「(心篭もってねぇぇ!)」
「(棒読みだよ!)」
「(怖ぇ!)」
『私の訓練は敵への精神向上と表情抑えを教える。逃げ出した場合は更にキツイ訓練にする。戦場で心を死なせたくないなら、逃げ出すな。泣く時は、心で泣け。表情で泣いた瞬間お前達を木刀で吹き飛ばす』
「(殺されるぅ!!心以前に体が殺されるぅ!!)」
『じゃぁまず一番前のお前』
「はいぃ!」
『時透を突破したんだ、高速移動は出来るんだろう?』
「あ、はい」
『出来てるならよし、いくぞ』
カァン
隊士の持っていた木刀が床に落ちた
「え……」
『遅い。言っておくが、私は時透よりは遅いぞ』
「(全く見えなかった、どうして…)」
『で?』
「はい?」
『この程度か?このゴミクズが…!』
「ひぃぃ!」
『高速移動出来たというのは口だけか?妄想か?気持ち悪いなぁ。現実と妄想の区別くらいつけろ、弱者が。本当に上弦倒すつもりあるのか?ふざけてるなら今此処で、私がお前を吹き飛ばすが?』
「(精神削られる!)」
『ほら立て、木刀を拾え。そんなんでよく最終選別を合格出来たなぁ?私は不思議だよ。さっきの攻撃が真剣で、ましてや敵だったら死んでるぞ。見た限りお前は相当死にたい様だから、今から私が木刀で何回でも殺してやる。それから表情を抑えろ、恐怖が滲み出てる。敵に恐怖を悟られればろくな事にならない。分かったか?分かってないなんて事はないよな?』
「はいぃ!分かっています泣柱様ぁ!!」
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華夜(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品とても面白くて、毎日更新楽しみに待ってます!頑張ってください!応援しています! (2019年11月29日 6時) (レス) id: 2f0d099fed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年11月29日 1時