#34 ページ35
『見逃してやるという私の優しい提案を受け入れないと?』
手鬼「当たり前だぁ!」
『そうか、私は人の優しい提案を受け入れない鬼は嫌いなんだ。泣の呼吸 捌の型 ″悲想泣″(ひそうなき)』
ドスッ
Aは鬼の頭に日輪刀で斬り地面に着地した
手鬼「くくくくっ…馬鹿だなぁ。鬼は頸を斬らないと━━!?何だ、この頭の痛みは!?何なんだ……この、記憶はぁぁぁぁ!」
『″悲想泣″。これは相手の体を斬った時体に毒が入る。安心していい。毒と言っても、精神を蝕む毒だ。人間の頃の、特に一際辛かった時の記憶を見せる』
手鬼「お前ぇ…鬼かぁ!!」
『それは鬼によく言われる、血鬼術じゃないかって。でも私は人間だ、技が少し似ているだけ。結構苦しんでるみたいだけど…そんなに辛かったのか?可哀想に、頑張ったんだな。でも鬼になってしまった。本当に、可哀想だ』
手鬼「止めろ!俺は、こんなもの見たくない!嫌だ!俺は、孤独じゃない!止めろ!見せるな見せるな!こんな俺を見せるな!」
『地獄でいい夢でも見れればいいな』
ザシュッ
鬼の頸がゴトンと落ち、体から塵になっていく
鬼は目から涙を流していた
手鬼「すまなかった…お前達…すまなかった……父さん、のせいで………」
『泣いて詫びろ、そして地獄へ堕ちろ』
鬼はやがて頭も塵となり、完全に消えた
『小芭内、どこに居るんだ。先に帰るかー』
伊黒「帰るな」
後ろから声がしたと同時に、後ろから抱きしめられた
伊黒「遅いぞ、手鬼程度に何を手こずっている」
『手こずったのは手鬼じゃなくて雑魚鬼の方。見つけるのが大変で、着いたら最終選別始まってたんだ』
伊黒「言い訳をするな、俺は心配で堪らなかった。一人で帰るのも駄目だ、俺と一緒に帰れ」
伊黒はAの返事を聞かず、Aの手を引き山を降りた
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白葉 - 夢主が冨岡さんのことを呼び捨てにしていることが気になるな… (2021年1月2日 15時) (レス) id: e7b88aaa79 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 冨岡さんや累の字、並びに隠しに"し"と言うか文字がいらないこと。早めに対処することをお勧めします。低評価の原因になると思うので。(お節介すみません) (2019年11月17日 0時) (レス) id: 741c3971d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりま - あっ、失礼かもですが、塁の漢字間違ってます!正しくは累ですよ! (2019年11月16日 13時) (レス) id: 5bc6cb2cde (このIDを非表示/違反報告)
シュカ(プロフ) - 細かいかもしれませんが、冨岡さんの冨は富じゃないですよー (2019年11月15日 6時) (レス) id: 179e388f03 (このIDを非表示/違反報告)
忍び - この作品も、前作も、オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2019年11月14日 21時) (レス) id: 4afe35e6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年11月14日 21時