泣いた先の向こう [鬼滅の刃]

#11 ページ12

『(避けた…)』

甘露寺「ブフッ！すいません…」

笑ってしまった甘露寺は慌てて謝る

不死川「てめぇ…！」

伊黒「(冨岡が横から口を挟んだとはいえ、不死川に一撃を入れた)」

炭治郎「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら、柱なんて辞めてしまえ！」

不死川「てめぇ……！！ぶっ殺してやる！」

不死川が刀を持った瞬間

産屋敷家の少女2人の声が聞こえた

「お館様の、おなりです」

お館様はゆっくりと歩みながら柱達へ声を掛ける

お館様「よく来たね、私の可愛い子供達」

お館様は少女達に手を引かれながら、陽の当たる縁側へと歩んだ

お館様「おはよう皆、今日はいい天気だね。空は青いのかな？顔ぶれが変わらずに、半年に1度の柱合会議を迎えられた事、うれしく思うよ」

炭治郎はお館様の顔の上部に当たる部分を見つめた

炭治郎「(傷？いや、病気か？この人がお館様？)…っ!!」

お館様の顔について考えていると、不死川が炭治郎の頭を強く地面に下げた

炭治郎「(早い！全く反応できなかった！このっ…)！？」

不死川から逃れようとする炭治郎は柱を見て驚いた

柱達が皆膝を着き、お館様に頭を下げている

不死川「お館様におかれましても御創建で何よりです。益々の御託を節に申し上げます」

お館様「ありがとう、実弥」

甘露寺「(私が言いたかった！お館様にご挨拶！)」

不死川「恐れながら、柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について、御説明頂き存じますが、宜しいでしょうか？」

お館様「そうだね、驚かせてしまって済まなかった。炭治郎と禰豆子の事は、私が容認していた。そして、皆にも認めて欲しいと思っている」

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