【新テニスの王子様】長身長髪最強男子【男主】

十四話 ページ15

「ボールが落ちた全員で取ってこい
早よ行かんかクズ共がぁ！」

切り株に座った大男…三船入道が怒鳴った瞬間
崖から落ちたはずのテニスボールが返ってくる



越前「いいっすよ取りに行かなくて。全部打ち返したでしょ」

金太郎「なあコシマエ何やここもオモシロそやな」

「お、お前達は？！」

三船「遅いぞ…中学生ども」

高校生の一部が狼狽える

それもそのはずだ
彼らは中学生に負けてこの崖の上にいる

三船「負け組諸君…地獄へようこそ

ワシはここのコーチの三船じゃ！
このクズ共も含め貴様ら中学生も面倒見ることになった

逆らう奴は容赦なく崖から突き落とす！！」

コーチにあるまじき発言だと思うがこの人なら本当にやりそうだ

まず中学生達にジャージを脱がせて白い無地のシャツを着るように命じた

弧月「…洗濯が大変そうだ」

遥「A先輩？そうだけどそうじゃないっていうか…」

首を傾げるは周りより頭一つ抜けた長身の中学生弧月A

自校の後輩に突っ込まれている

信乃「…ここで何をするんでしょう？」

その呟きを聞いてか信乃の前にスコップが放られた

三船「まずは手始めに穴を掘れ…深くな」



三船コーチが高校生達を連れてその場から去る

信乃「どうしましょう…」

謙也「…やるしかないんやないか？」

真田「無論だ」

一人一本スコップを持ち掘り進んでいく

遥「テニス関係無いし…」

ブツブツと文句を言う後輩に対してAは軽く頭を叩き手を動かせと促す

乾「なるほど全身の筋力強化が狙いか」

穴掘りは腕だけでは無い

全身を使うので筋力アップには最適だ…しかし

中学生達がスコップを片付けて戻ると三船コーチが穴の前

仁王立ちで小便をしている


三船「……もういい埋めろ」

田仁志「な…小便をするためっ？！」

三船「四の五の言わず穴を埋めりゃいいんじゃーっ！

早よせんか！スコップは？！」

慌てたように中学生達が再びスコップを取りに行く

三船「よぅししっかり埋めたかガキ共」

その時一人の中学生が小さな異変に気付く

桃城「俺たちのジャージは？」

その言葉に他の中学生達もハッとした様にあるはずの場所を見るがそこにカラフルなジャージは無かった

三船「…あるじゃろ貴様らの足元に」

まさかと中学生達が地面を見つめる

三船「…ふん次は中学生と高校生の試合じゃ！
負けたチームは今晩洞窟で野宿せいっ！」

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