【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】3

後日譚 結局何処でもテニス ページ39

海斗「あっそういえばこの間高校の練習に混ざった時

部長達がAは居ないのかって言ってたよ」

弧月「…そうか…帰ったら挨拶はしないとな」

「お兄さん達まだ？」

海斗「あ、うんすぐ始めるけど…見てて楽しいものでも無いと思うよ？」

派手な動きをする遥も居ないし…

さっきまでコートで打っていた小学生5、6人が物珍しそうに此方を見ている

龍輝「じゃあ久しぶりにやろうぜA！」

弧月「…あぁ楽しみだ」

龍輝とAの2人がコートに入る

ベンチに腰を掛け見ていると隣にさっきの小学生の子が座った

「お兄さん達ニホンジン？」

海斗「うん俺と龍輝(サーブ側の人)はね？

あとの2人は日本と…それぞれフランス，イギリスのハーフだよ」

「ニンジャ？！サムライ？！」

興奮した様に立ち上がり前のめりになる

海斗(…間違っては無いんだけど)

どう説明するかは迷う所

千郷「何の話？」

海斗「やっぱり日本といえば忍者とか侍なんだな…って」

千郷「ふーん…母さんも最初は侍とか富士山ってイメージって言ってたよ」

話していると子供達から歓声が上がる

どうやらAのスマッシュが決まったらしい

しかし龍輝も負けていない

袖を捲り肩を出しリターンに備えるそして最大の力で打った球

Aはラケットに当てるが球威に圧され弾かれる

弧月「…相変わらず馬鹿力だな…」

龍輝「お前には言われたくねぇよ！

…だがまぁ褒め言葉として受け取っておくぜ」

2人の攻防に子供達は目を輝かせる

「お兄さん達まさかニンジャ？！」

海斗「うーん…」

「これなら彼奴らにだって！…！」

海斗「…ん？」

「う…ううん何でもない！何でもないよ…！

お兄さん達には関係ない事だし…！」

海斗(…子供って素直だな〜…)

この子が言った彼奴らというのが誰かは分からないけど

きっとさっきの暗い表情の理由が彼奴らと呼ばれた人たちなんだろう

千郷「彼奴らって誰のこと？」

「…！忘れてよ！危ないし…！」

急いで口を抑えるがどんどん墓穴を掘っている

弧月「…やめろ千郷」

千郷「…わかったよ」

いつのまにか終わっていた様でAが千郷を止める

弧月「…あまり滅多な事を話すんじゃない」

「(ビクッ」

弧月「…あぁ…いや…すまない…怒っているわけでは無いんだ…」

「…お兄さんがイギリスとのハーフの人？」

弧月「…ん？…あぁそうだが…」

「…だから知ってるんだ…」


海斗(…何を話してるんだろう？)

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