四十一話 ページ44
部活が終わって軽くシャワーを浴びていると
隣のシャワー室から音がした
誰かが入ったんだろうと特に気にしてはいなかったが
出た瞬間俺は驚いて一瞬固まってしまった
体を拭いていたのはAでその身体には無数の痣がある
Aも少し驚いたように目を見開くとしまったと言うかのように苦い顔をした
御幸「その痣は何？」
「…とりあえず着替えろよ」
御幸「着替えた後でちゃんと教えてくれる？」
「……」
しばらく黙り込んでから渋々頷いた
葉一「アザミン…！まだみゆきちが…って遅かった〜？！
ゴメンねアザミン〜！！」
「いやいい」
御幸「…葉一は知ってたの？」
葉一「アザミン言っても大丈夫…？」
「ああ…葉一は知ってる
うちに泊まったからな俺の過去も話した」
御幸「過去…」
それがAがラグビーを辞めた原因なのか?＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
御幸side終了
俺の過去…全てとは言わないがこの痣ができた原因を御幸に話した
驚いてはいたが御幸から何かを聞いてくることは無かった
…恐らく気を遣ってくれたのだろう
「…とまぁ痣の原因はそれだけだ
悪かったなこんな気色悪いモノを見せて…」
人によっては不快感を覚えるほど青黒い痣
御幸は暫く黙ってからこう切り出した
“ラグビー辞めたのってソレがきっかけなの”
そう言った御幸の目は真剣に此方を見ていた
「……原因の1つではあると思う」
御幸「…そう」
一つ間をおいて御幸は更にこう切り出した
“…俺Aとはある意味逆の立場だったんだ”
「どういう意味だ？」
御幸「…中学最後の大会少し前の練習中俺は怪我をした
それで試合に出れずにチームは負けた
…Aがスクールの先輩に怪我させたのと状況は似てたと思うよ
でも俺はラグビーを辞めなかった
…怪我させた方も一度はラグビーから離れたけど戻ってきた
結局好きなんだよ…ラグビーが」
そう言って笑う御幸の顔に何故か身体が震えた
御幸「ラグビーは危険なスポーツで怪我なんて当たり前のようにある
…それで八つ当たりするAの先輩がおかしいんだよ
俺はAがまだラグビーを好きならやるべきだと思う」
ジッと下から顔を覗き込まれる
「…好きだよラグビーは今でも好きだ…！
ただ怖い怪我をさせるのが…
…いや本当はそうじゃないんだそれ以上に
人から…チームメイトから恨まれるのが怖い」
何かが頬を濡らして視界を歪ませていく
葉一「…やっと全部話してくれたね」
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九瑠璃＠舞流(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます！そんな事を言ってもらえるなんて光栄です！パスワードはryou1120です！気に入ってもらえるかは分かりませんが…（苦笑 (2017年10月15日 20時) (
レス) id: 7847cbec94 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 初めまして。九瑠璃@舞流さんの作品にとても惚れ込みました!!これからも、がんばってください。突然ですが、【テニプリ】神奈川の強豪校【男主】のパスワードを教えてもらいたいです!! (2017年10月13日 20時) (レス) id: bfddf009d4 (このIDを非表示/違反報告)
九瑠璃＠舞流(プロフ) - ラハルさん» 返信遅くなりました…！そう言っていただけると嬉しいです！ 私もAO!!男主小説が少なかったのでこの小説を始めました これからも宜しくお願いしますね！ (2017年3月21日 22時) (レス) id: 39afc5e5c7 (このIDを非表示/違反報告)
ラハル(プロフ) - 面白かったです！私もオールアウトの小説を書かせていただいてるのですが、男主の小説は見たことがなく気になって読んでいたらいつの間にか一気読みしてしまいました……これからも頑張って下さい！ (2017年3月20日 15時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九瑠璃＠舞流 | 作成日時：2017年3月15日 16時
