二十四話 ページ27
浴槽もかなり広く,二人で入っても結構なスペースがある
荻「温泉みたいな広さだね〜」
「…爺さんが温泉作ろうとしてこうなったしな
実際俺が小さかった頃は客も来ていた」
荻「凄いねアザミン家…
アザミンは4人家族なの？」
「…いや？別邸に祖父母が住んでいる」
荻「別邸？！…って両親は？」
そう聞くとアザミンは下を向いて黙り込んだ
荻(もしかして聞いちゃいけない事だった…？！)
謝ろうとするとアザミンが口を開いた
「…俺の親はいない
小さい頃から祖父母に育てられたからな
…両親の顔なんかとうの昔に忘れたよ」
無表情で淡々と呟くアザミン
「…両親の事なら兄貴か輝に聞いたほうがいい
俺なんかよりずっと詳しいだろうからな」
Aside
“俺なんかよりずっと詳しいだろうからな”
(俺は両親のことを全く知らない
…それも当たり前だ)
空気が重くなったのを察してか葉一が口を開く
荻「そっか。アザミン一つお願いがあるんだけど…」
「…何だ？」
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荻「明日の分のお弁当作ってくれないかな…？」
「…は？」
突拍子も無いことを頼まれて少し混乱する
荻「いやだって美味しかったんだもん！
もう１回食べたい！で皆に自慢したい〜！」
「…いや,自慢にはならねぇだろ
まぁ何人分作ろうが構わねぇけどな
てかお前泊まるならどうせ俺が作るんだろうよ」
荻「いいの？！やった♪」
「食べれない物とかあるか？」
荻「セロリは嫌い〜…」
「弁当にはあまり使わねぇ食材だな
…じゃあ好きなものは？」
聞くと瞳を輝かせて食い気味に言った
荻「プリン！美味しいんだよ！」
「知ってる。弁当には難しいな」
…プリンか…
荻「だよね〜だから毎回購買で買ってるんだ〜♪
…にしても熱くなってきたね」
「えっ？あぁもう20分経ったのか…」
荻「時計無いのに何で分かるの？」
「このライト10分単位で色が変わるんだよ」
え何ソレ凄いと言う葉一にタオルと着替えを渡す
荻「やっぱりアザミン大きいね〜。俺でもこんなに袖余るよ
いや袖だけじゃ無いけどね？」
葉一は俗に言う彼シャツ状態になっている
(…いや別に全然萌えない上に彼氏じゃないが…)
葉一はラグビーをやっているので言うほどブカブカでは無い
「…そんな物ですまないな」
荻「そう？俺は良いと思うけどな〜」
葉一の着ているソレの前は喧嘩上等
後ろには天上天下唯我独尊の文字
荻「ちなみにこれは誰が買ったの？」
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九瑠璃＠舞流(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます！そんな事を言ってもらえるなんて光栄です！パスワードはryou1120です！気に入ってもらえるかは分かりませんが…（苦笑 (2017年10月15日 20時) (
レス) id: 7847cbec94 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 初めまして。九瑠璃@舞流さんの作品にとても惚れ込みました!!これからも、がんばってください。突然ですが、【テニプリ】神奈川の強豪校【男主】のパスワードを教えてもらいたいです!! (2017年10月13日 20時) (レス) id: bfddf009d4 (このIDを非表示/違反報告)
九瑠璃＠舞流(プロフ) - ラハルさん» 返信遅くなりました…！そう言っていただけると嬉しいです！ 私もAO!!男主小説が少なかったのでこの小説を始めました これからも宜しくお願いしますね！ (2017年3月21日 22時) (レス) id: 39afc5e5c7 (このIDを非表示/違反報告)
ラハル(プロフ) - 面白かったです！私もオールアウトの小説を書かせていただいてるのですが、男主の小説は見たことがなく気になって読んでいたらいつの間にか一気読みしてしまいました……これからも頑張って下さい！ (2017年3月20日 15時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：九瑠璃＠舞流 | 作成日時：2017年3月15日 16時
