二十二話 ページ25
「どうした葉一？
…あぁその写真か。懐かしいな…」
表を向けるとラグビーボールを持って笑顔で写るアザミン
「スクールの写真だ
さっき言った写真屋がスクールの同級生の集合写真が撮りたいと言ってな
同級生だけで撮ったんだよ」
荻「ねぇアザミンってウチハラスクールでやってた？」
「…ん？あぁ一応な」
荻「やっぱり！じゃあ大原野くん知ってる？！」
「スタンドオフの…？知ってるが…」
荻「俺日の出スクールでやってたから何度か試合してるよね！」
「ああ何回か試合したな
つーか何で大原野？仲良かったのか？」
荻「この間偶然出会ったんだよ！
練習試合の相手が大原野くんの高校だったんだ〜！」
「ふーん…元気だった？」
荻「…冷たかった」
「あー…ドンマイ。って話してる場合じゃねぇわ」
そう言うと立ち上がってクローゼットを開けた
荻「どうしたの？」
「丁度いい。お前もやるか？
今日は部活休みだったんだろ？」
そう言って取り出したのは筋トレグッズだった
荻「毎日やってるの？」
「一応な。…ラグビーやってた頃からの癖だ
それに鍛えておいて損は無いからな」
荻「ストイックだね〜…」
バーベルなど大きくて家に置けない物は
週に1,2回ジムでトレーニングをしているらしい
荻「…いやそれだったらウチの部活入ればいいしゃん？！
トレーニング器具も揃ってるよ！」
Aside
荻「…いやそれだったらウチの部活入ればいいしゃん？！
トレーニング器具も揃ってるよ！」
また爛々と輝く瞳で此方を見る
「…無理だな。確かにお前のことは多少信頼している
ただ他の奴を全く知らない。入る気は無いな」
荻「アザミン…！俺のこと信頼してるって…！」
「多少な」
それでも嬉しいよとニコニコ笑う
荻「じゃあ俺が先輩紹介するね！
きっとアザミンなら皆と仲良くできると思うよ！」
熱心に誘う葉一に俺の心は揺れた
(葉一のチームなら…)
しかし考えるとやっぱり昔の記憶が苦しめる
「ッ…！」
荻「アザミン大丈夫？！顔色が悪いよ…？」
「…大丈夫だ」
荻「やっぱり辛いよね…ごめんアザミン…」
シュンっと縮こまる葉一
「…葉一のせいじゃねぇよ
もう大丈夫だから気にすんな」
荻「…うん」
「…一応考えておく」
荻「…えっ？」
「…何でもねぇよ」
荻「でも今何か言ったよね？！絶対何か言った！」
「だから何でもねぇって…」
すると下から遥さんの声が聞こえてきた
(…助かった)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
九瑠璃＠舞流(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます！そんな事を言ってもらえるなんて光栄です！パスワードはryou1120です！気に入ってもらえるかは分かりませんが…（苦笑 (2017年10月15日 20時) (
レス) id: 7847cbec94 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 初めまして。九瑠璃@舞流さんの作品にとても惚れ込みました!!これからも、がんばってください。突然ですが、【テニプリ】神奈川の強豪校【男主】のパスワードを教えてもらいたいです!! (2017年10月13日 20時) (レス) id: bfddf009d4 (このIDを非表示/違反報告)
九瑠璃＠舞流(プロフ) - ラハルさん» 返信遅くなりました…！そう言っていただけると嬉しいです！ 私もAO!!男主小説が少なかったのでこの小説を始めました これからも宜しくお願いしますね！ (2017年3月21日 22時) (レス) id: 39afc5e5c7 (このIDを非表示/違反報告)
ラハル(プロフ) - 面白かったです！私もオールアウトの小説を書かせていただいてるのですが、男主の小説は見たことがなく気になって読んでいたらいつの間にか一気読みしてしまいました……これからも頑張って下さい！ (2017年3月20日 15時) (レス) id: a67c8f74a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：九瑠璃＠舞流 | 作成日時：2017年3月15日 16時
