海のお嫁さん【リヴァイ兵長】 (ページ2)

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正反対ページ2

無我夢中でひたすら走った先、私が見た世界は想像を絶した。

暗くて、汚くて、欲の溢れた地下街とは正反対に

明るく、賑やかで、皆未来を眺めていたような眼差しをしていた。

『あははっ！こっちだよー！』

私と同い年ぐらいの子だった。

『もーっ！危ないわよ、転んだらどうするの？』

そうしてその子はお母さんに着いていき、楽しそうに＿＿＿＿

私は、母を捨てた。

私が弱いから、私が、…汚れていく自分を受け入れられなかったから、母が日に日におかしくなっていくのを見てられなかったから、私が……未来に希望を抱いてしまったから。

だから、、

人を殺してしまった。
今頃、きっと死体は見つかって…母も殺されるだろう。

私は2人も殺した重い体を引きずってひどく大きくそびえ立つ壁へ向かって歩いた。

すれ違う人の瞳が皆とても綺麗で、私は苦しくなった。

ガタン！！！！！

『あ、ごめん…大丈夫？、』

金髪のショートヘアの…青い瞳をした、、女の子？

「だ、だっ…大丈夫」

『す、すごく…綺麗な黒髪だね』

…！！！
『なかなか綺麗な髪をしてるじゃないか、お嬢ちゃん』

「はっ…」
膝に力が入らなくなった。

『ご、ごめん！！急に変なこと言って』

殺した、私が殺した………………

「大丈夫だ、、よ！」

力を振り絞って口角を上げてそう告げて私は早歩きで壁へ向かって行った。

壁だ＿＿＿＿＿＿