仲間割れ（千空side） ページ49
千空side
「千空、もしもの時は杠を頼む。司は、俺が止める！！」
そう言って大樹は司に突っ込んでいく。突っ込んだもんは仕方ない。それに乗じて、俺も隠しておいたクロスボウを撃った。
(ともかく二人の動きを止めー！？)
その瞬間、俺は驚くべき光景を見た。司は、クロスボウをもろともせずに掴んで落としたのだ。そして流れるように大樹に蹴りを入れる。
それに耐える大樹。それに少し感心する司。状況は未だ最悪である。
そして司は大樹に言った。
「もし君が俺の計画を邪魔立てするなら、俺も容赦はしない。それでも止めないというのなら…復活したばかりのその子ｰｰ杠を殺す、なんてことも…」
やべえ、目がガチだ。肝が座ってやがる。
大樹もすかさず、杠のそばへ寄った。
その後沈黙が流れた。お互いの出方を探るように。
その沈黙を破ったのは大樹。つっても、司の蹴りが効いてぶっ倒れただけだがな。
「大樹くん…！」
杠は慌てて声をかけた。
「…うん、仲間割れはよそう。大樹、君は赤の他人の石像よりも杠を守ってやるんだ…。俺は自分のやるべきことをやる。邪魔はさせない」
そう言って司は、俺達に背を向け歩き出した。
司が去った後、俺は地面に刺さったクロスボウを引き抜いた。この時代じゃアイツはバケモンだ。なんたってクロスボウの時速200�卍兇┐世勝�
「こうなったら文明を進めるしかねえ。司を止める手はもうたった一つ。人類史上最大の発明品ー」
「スマホか……？」
どうやら大樹は無事だったようだ。弱々しく『スマホ』と呟いたが…アホか！見ろ、杠も変な顔になってっぞ。
「違う！銃、つまり火薬を作る！！石器時代から火薬ができるまでの文明を一気にワープだ！唆るぜ、これは！！」
そうと決まれば早速出発。大樹を蹴り起こして、俺らが司にビビって大慌てで食料だけ持って逃げましたっつう演出を施す。
そして、火薬の原料をゲットするために俺達は箱根へと出発した。
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のの - おもしろすぎませんか？ (2022年4月26日 19時) (
レス) @page50 id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
鳥ゐ（とりい）(プロフ) - Nebelさん» コメントありがとうございます！こうして言葉として感想をいただけるのは、より嬉しくなりますね！これからも頑張ります！！！ (2021年1月30日 23時) (レス) id: e1991bef49 (このIDを非表示/違反報告)
Nebel(プロフ) - 初コメ失礼します！ワイはこの手の話が大好きなんで、心情舞い上がっております(笑) 続きも楽しみにしています！頑張ってください！( ｀・∀・´)ﾉ (2021年1月28日 0時) (レス) id: 758ebcb85a (このIDを非表示/違反報告)
鳥ゐ（とりい）(プロフ) - スモモさん» そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年1月7日 23時) (レス) id: e1991bef49 (このIDを非表示/違反報告)
スモモ - ヴっ！！！いい！すごくいいっ！ (2020年12月1日 22時) (レス) id: ba34499442 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳥ゐ（とりい） | 作成日時：2020年8月7日 22時
