再会（千空side） ページ36
千空side
そこから新たな一歩を踏み出した俺は、西暦5738年4月1日を紀元ゼロ年と改め、ひとまず衣・食・住の確保に取りかかった。その過程で石器や炎など様々な科学アイテムを手に入れていく。
ｰｰそして数十日後ｰｰ
「ククク、ようやく衣食住がそろったな」
俺は、衣・食・住の最後の住、ツリーハウスを作り上げた。しかし、そろそろ体のほうが限界だ。家が完成した安心感からか、思わず倒れてしまった。
(クッソ、人間一人だけじゃ生活だけでギリギリだ。せめてあと一人、体力のあるやつ……『大樹』が必要だ！)
そして少し休憩をとった後、俺は目星を付けていた場所を掘り起こした。
「予想通り。3700年ぶりじゃねぇか、ようデカブツ！！」
大樹の復活は今絶対に必要だ。
「さーて、千空研究所のスタートだ！」
その日から俺は、様々な方法で石化を解く方法を試しに試して試しまくった。しかしなかなか上手くいかない。そのため、大樹も俺と同じように、硝酸をダイレクトに当て続ける事にした。3700年もの間、大樹が考え、起き続けていると信じて…
そこから更に数十日後。作業中ふと、川上から人が走ってくるのが見えた。ようやくアイツのお目覚めのようだ。
「せ……千空！」
「ククク、やっと起きやがったかこのデカブツ」
そう俺が言い終えると同時に、うおおおおお！と大樹が飛びかかってきたため、俺は大樹の顔面に蹴りを入れた。再会に喜んでくれた事は嬉しいが、
「素っ裸同然の格好で抱きつくんじゃねぇ！」
そう俺は言い放った。
その後、俺は大樹を家に案内しつつ、自分の石化が解けてからのことを話した。
「ーそれでテメーが100億%生きてるってわかってたからな。あの日、自分の身より杠を一番に守ろうとしてた男が、大切な彼女のためにたかだか数千年ぽっち踏ん張れねぇような、んなたまじゃねえんだろ、テメーは」
俺の問いかけに大樹は
「ああ、もちろんだ！」
と強く答えた。
話をしていると気付けば夜になっていた。火を焚きながら俺は話を続ける。
「今はお前の力が必要なんだ。俺一人じゃ限界があんだよ」
「そうか、千空がそう言うのなら俺は喜んで手を貸すぞ！だから、頭を使うことは千空、お前に任せる！体を使うことは俺に任せろ！」
「あ゛ぁ、世界を取り戻してやる！石化や復活の原理も科学的に突き止めて」
「杠も助け出す！！」
「Aも助け出す！！このストーンワールドのアダムとイブなってやる。唆るぜこれは！」
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のの - おもしろすぎませんか？ (2022年4月26日 19時) (
レス) @page50 id: 39b5b02acb (このIDを非表示/違反報告)
鳥ゐ（とりい）(プロフ) - Nebelさん» コメントありがとうございます！こうして言葉として感想をいただけるのは、より嬉しくなりますね！これからも頑張ります！！！ (2021年1月30日 23時) (レス) id: e1991bef49 (このIDを非表示/違反報告)
Nebel(プロフ) - 初コメ失礼します！ワイはこの手の話が大好きなんで、心情舞い上がっております(笑) 続きも楽しみにしています！頑張ってください！( ｀・∀・´)ﾉ (2021年1月28日 0時) (レス) id: 758ebcb85a (このIDを非表示/違反報告)
鳥ゐ（とりい）(プロフ) - スモモさん» そう言ってもらえて嬉しいです！ありがとうございます！！ (2021年1月7日 23時) (レス) id: e1991bef49 (このIDを非表示/違反報告)
スモモ - ヴっ！！！いい！すごくいいっ！ (2020年12月1日 22時) (レス) id: ba34499442 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鳥ゐ（とりい） | 作成日時：2020年8月7日 22時
