恋愛の「れ」の字も知らない科学少年【Dr. STONE】

ド正論(続き) ページ21

「図星だな。一方的に想ってても、何か行動を起こさねぇと後にも先にも進まねぇんじゃねぇか？相手の気持ちも知らねぇのに諦めるとか、
非合理的だと思うんだけどよ」

ド正論を突き付けられ、縮こまってしまう。

「要するに、だ。一度告っちまえば、相手の気持ちも変わんじゃねーかっつー話だ」

ドヤ顔で千空はこう言った。

「いや、千空が言うとすごく軽く感じるんだけど……」

「なんだよ不満か？」

「いえいえ滅相(めっそう)もございません」

自分から意見を求めておいて失礼なことを言ってしまった。きちんと考えてくれたんだよね…？なら、尚更感謝しなければ。

しかし、そういえば告白なんて考えたことも無かった。さっき千空が言ったように自己完結してしまっていたから。

「でも、確かにそうかも。自分から攻めてみる……うん、恋愛も科学と一緒でトライ&エラーだね。アタック作戦！ありがとう千空！恋愛経験値ほぼゼロと言っても過言ではない千空がよく気付いたね！」

「テメー、一言多いぞ」

元気の出た私は、いつも通り千空をからかう。

絶対に緊張するだろうけど、頑張ってみよう！いざ！千空に告白を！

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