番外編：僕らの夏休み 花火大会編 4 ページ45
gr｢死んだあと、生まれ変わったあと、ずっと後悔していた。俺が軍に勧誘していなかったら、そもそも国を作っていなかったら、お前らはもっと長く生きていられたのではないか、と。いや、今は思ってないゾ。まぁ、中学くらいまでは後悔してたな。
俺が後悔しなくなった理由、それは中学校での出会いが関係している。俺と中学で一緒だったのはオスマンとトン氏。彼らに出会って、彼らもまた前世の記憶があることが分かった。そんな彼らは、前世での仲間に会えたことを喜んでいた。勿論、俺も嬉しかった。そこでこう感じたんや。もし俺が国を作ったり勧誘をしていなかったら、この出会いそのものがなかったのではないか、と。まぁ、オスマンとトントンは士官学校で知り合っていたし、なんならエーミールも顔見知りではあったが、我々国という存在が無かったら、その他幹部たちの出会いはなかったのではないか。そして何より、俺が幸せではなかっただろう。
俺は、お前らが好きだ。個性豊かな14色が大好きだ。お前らの色が俺の黒いキャンバスを染めるたび、俺は優越感に浸れる。自分が信じた仲間が俺の好きな戦争で輝くのを見るのが、何よりも好きだった。そんな俺らは、前世で形に残る思い出を残せただろうか。否、残せていないだろう。あんな歴史、俺らの思い出としては浅はかだ。故に、前世で形に残せなかった分を今世で残していきたいと思っている｣
そこでだ！！とこちらを向いていきなりボリュームを上げたグルッペンに周りは驚きつつも、グルッペンの次の言葉を待った。
gr｢ゲーム実況者になるゾ！｣
｢｢｢は？｣｣｣
gr｢ゲーム実況者として動画という形で思い出を残しておくんだ。たとえ離れたところにいても共有できるように｣
良い案やろ。と得意げなグルッペンに呆れつつも、皆の意見は固まっていた。
tn｢お前が言ったことを俺らが反対するわけないやん｣
トントンの言葉に俺らが頷くと、グルッペンは安心したようにはにかんで、またも花火に目を向けた。
そんなグルッペンの瞳は、花火が反射してこの世の何よりも綺麗に見えた。
俺らの思い出が形になるまで、あと＿＿＿＿＿＿。
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まーぶる(プロフ) - こちらこそ、よろしくお願いします!!! (2019年6月27日 21時) (
レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - まーぶるさん» ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2019年6月27日 21時) (レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる(プロフ) - こんにちは!!実は、前の作品から見ていましたが……めっちゃ面白いデスね！これからも、更新頑張ってください!!! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます!!! (2019年6月13日 21時) (レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2019年6月13日 21時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Na-ru x他1人 | 作成日時：2019年6月10日 20時
