前世のお話 ページ37
そしてグルッペンが16歳になったとき、悲劇が起きた。
家事や父からの暴力により相当ストレスの溜まっていた母や使用人が立て続けに亡くなってしまった。
死因は過労死。グルッペンは、唯一自分に愛情を注いでくれていた母を失った。
そうして、その母親の死がグルッペンを大きく変える。
当初、父親の跡は継がないと考えていたグルッペンは、考えを変えた。
そして、父親の言う通り、士官学校に入学したグルッペンは、同年に入学したトントン、オスマンととある計画を立てた。
その計画は“クーデター計画”。
父親が総統だと必然的に軍人とも関わりがあり、内部から軍を崩壊させていくことにした。
当時、グルッペンがクーデター計画の作戦をまとめた資料がこれ。
グルッペンが考える作戦は完璧で、軍所属の兵士たちも続々と仲間になっていった。
しかし、計画を立てるのは簡単だが、実行するには時間がかかる。
そのため、クーデター計画が実行されたのは計画立案から3年の月日が経った、実にグルッペンが18歳になったときだった。
グルッペン、トントン、その他軍の前衛部隊が向こう側についている人たちを倒していく。
全体の指揮を執るのはオスマン。オスマンを通してグルッペンの指揮が皆に…という流れ。
多勢に無勢。前総統側についていた兵士の方が少ないということもあり、時間を掛けずに全滅寸前まで追い詰めることができた。
そして最後、前総統の元に向かったグルッペン、トントン、オスマンの三人。
グルッペンは前総統、父へこう問うた。
｢何故、今回、このようなことが起きたのか。｣
その問いに、前総統はこう答える。
｢全くもって、見当がつかない。｣…と。
そんな自信の親に、グルッペンは言う。
何故自分の娯楽、快感のためだけに国民を、愛する妻を、殺すのか。
総統は本来、国民の幸せのために模索し、より良い国を作るのではないか。
そう、意見を述べるグルッペンに前総統は言う。
たかが18の若造が、何を分かったような口を。
そこに反撃するかの如く、グルッペンは言う。
そんな若造より兵士の信頼がない奴が何を言っているのだ。
今回こちら側についてくれた兵士たちは皆、貴様など微塵にも尊敬していない。
自身の幸福のみを追求するような総統、尊敬のその字も勿体ない。
その言葉に怒り狂った前総統はグルッペンに切りかかった。
しかし、グルッペンは兵士とも肩を並べるほどの強さを誇る。
肥満体系で今まで戦場になど出たことのない前総統に負けるわけがない。
その日から我々国の総統は、グルッペンとなった。
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まーぶる(プロフ) - こちらこそ、よろしくお願いします!!! (2019年6月27日 21時) (
レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - まーぶるさん» ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2019年6月27日 21時) (レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる(プロフ) - こんにちは!!実は、前の作品から見ていましたが……めっちゃ面白いデスね！これからも、更新頑張ってください!!! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます!!! (2019年6月13日 21時) (レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2019年6月13日 21時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Na-ru x他1人 | 作成日時：2019年6月10日 20時
