【w_r*w_r*d】裏切り者に粛清を【王様ゲーム】

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先に国民を防空壕へと避難させ、要塞付近の野原に空爆を仕掛けた





gr｢さあ諸君、クーデターを実行しよう｣


ﾄﾞｰｰｰｰｰﾝｯ







静かな夜に、爆発音が響く



知らされていなかった兵士、幹部、そして総統は、驚きでいっぱいだった


ぶつかり合う我々国の兵士と兵士


グルッペン側が優勢だった


そのまま押し切って、最後は総統ただひとりとなった


gr｢父上、あなたのやり方は間違っている｣


総統｢…どうして、そう思う?

どこが間違っているというのだ?｣


gr｢…全てだ

自分の欲のためには、妻をも殺し、国民が稼いだ金で豪遊する

権力に則って、自身の娯楽を求める

いや、求めるのはいいが、求め方の問題や｣


総統｢なんだ?俺を殺すのか?

まだまだガキのお前が、皆の理想の総統であるこの俺を｣


gr｢…ﾌｯまだ言うか?

お前は皆の理想でもなんでもない｣


総統｢何を言っている?俺は国民や、兵士な慕われて(gr｢なら何故幹部に裏切られた?｣…｣


総統側が劣勢になった最大の理由


それは、幹部による裏切りだ


シャオロンが手を回していたらしい


総統を極限まで劣勢に追いやるためには、幹部が裏切るのが一番だと、そうしたら、総統側はいなくなる


総統側があと少しで押し切られるというところで、幹部全員がグルッペン側についたのだ


そして今、総統のみとなったのだ


gr｢…アンタはもう…味方なんていないんや

地獄で待っていろ…親父｣


総統｢…お前に殺されるなら…本望かもな…

気長に待っている、グルッペン



強くなれよ｣


総統はその言葉を最後に、喋らなくなった

否、喋れなくなった




血塗れた短刀と、自身の姿を見て、グルッペンは泣き叫んだ


どんなに卑劣で、憎き相手でも、父親なのだ


唯一の家族だったのだ


グルッペンの泣き声を聞きながら、アガピは国営放送を流した





《たった今、総統が亡くなられた

クーデター計画は、成功に終わった》


それを聞いた国民が、ひとり、またひとりと、防空壕から出てきた






死者1人を出して、クーデター計画は終了した

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