帝國図書館日乗！

休み時間〈自然主義〉 ページ36

今回は作者によるただの愚痴と妄想でござる。

こんな奴なんだなぁって感じで聞き流して下さい。

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孤独孤独言っている文豪さんは嫌という程見てきたけれど、かくなる私も孤独と言えば孤独だ。


何せ花の現役高校生だと言うのに友達がいない。


いや、いないと言えば嘘になる。

一人や二人はいるさ、私にも。……え？少ない？

まぁ、その人たちがいれば充分だろう。うん。


……多分？


まぁ、そんなことで私は学校に来るのが毎度毎度憂鬱で仕方がないのである。

学校に来ても皆と同じように友達と話すわけでもなく、はたまた勉強するわけでもなく。

のんびーりゆたーり過ごしているわけです。

青春のせの字もねぇよこの野郎。


『暇だなぁ……』


退屈な授業が終わって休み時間。

私は何をするわけでもなくぼーっと黒板を見ながら息をする。吸って吐いて。

今だけは乱歩先生のトリックを見ても愚痴を言わないで見ていられるなぁ。出来ることなら人体切断系のトリックが見たいくらいだ。


何せ気味が悪くなるほど廊下が騒がしいから。


…どうせあれだろ？イケメンなサッカー部の誰々とか、バスケ部の誰々とかだろ？引っ込んでろ←

私は静かに本を読みたいのだ。

溜息を盛大について鞄の中からお茶が入った水筒と乱歩先生の本を取り出すと、机の上に置く。

そして水筒の蓋を開けて口につけた時だった。

なぜ私は気づかなかったのだろう。

廊下の騒ぎが私のクラスの前で止まったことに。




「おっ！ここにいたのか！Aッ！！」




私の中の時が止まった音がした。



「おー、言ってた通り本当に一人なんだな」

「確認も取れたね、取材成功かな」



しかも他の複数の声がした。

私の体が全面的に拒否反応を起こす。

意味のわからない空気が肺から出された。



学校を騒がせた元凶は、まさかの身内でした。









ってか吹いたお茶返せ。

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