*研究〈尾崎紅葉〉 ページ21
麗らかな春の陽気がする今日。
何故か私の目の前にはドヤ顔をぶちかましながら仁王立ちしている紅葉先生がいた。
………春の陽気に当てられて頭が壊れたのかな…?
『………えーと?』
紅「ふふふ、Aが云いたいことは良く解る。我が白衣を着ていることが気になるのだろう?」
『いえ、ちゃいます』
何で私の前でドヤ顔してるんですか。
何で仁王立ちしてるんですか。
何で白衣着てるんですか。←NEW!
『…とりあえず何故ここに?』
紅「ん?気になるのならいないものだと思ってもらってかまわんぞ?」
『無理っす。めっさ気になります』
絶対に裏があるでしょコレ。
えー、なんだろ…今月はお金がヤバイって館長云ってたのに。お菓子なら出せると思うけど…。
とりあえずレポートを書く手を止め、室内用の眼鏡を外しながら紅葉先生の方に椅子を向ける。
『まぁ、それはさておき…館長見てません?』
紅「おぉ、館長なら旅行に行ったぞ」
は?
今なんと?
『はぁぁぁぁぁぁぁ???!!!!!!』
紅「そんなに声を荒げるな。仮にでも女子だろう」
『仮にって何です!仮にってッ!!』
聞き捨てならん!仮も何も正真正銘の女です!!
『じゃなくて!旅行に行ったんですか?!!』
紅「あぁ、最近行きたがっていたからな。我が了承しておいた」
『…あー、そういえば行きたがってましたね』
手紙で訴えてくるぐらいには行きたがってたな。
『なら仕方ありませんね。今回は徹夜か…』
紅「おい待て待て、そこで我だ」
『?えーと、それはどういう…?』
いや、待て。ちょっと待て。まさか…。
『まさか紅葉先生…研究を手伝う気ですか?!』
紅「?その通りだが」
まるでそうするのが必然であるかの様に頷く。
研究時とは違う頭痛がした。
しかし、それとは逆にある事実も頭を掠める。
『…でもそうしないと研究間に合わないし…』
紅「だろう?」
もう紅葉先生はやる気満々の笑顔を此方に向けて居る。おまけに資料の整理をしてるし。
まぁ、アルケミストの力以外に出来ることっていっぱいあるしなぁ…。
サポートぐらいなら任せてみよう。
『…今回ばかりは目を瞑りましょう』
紅「うむ、任せておけ」
そう云い、ルンルンしながら本を片付けて居る紅葉先生の背を見届けながら私は机に向かい始めた。
お婆ちゃんみたいって云ったら怒られるかな?
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紅葉先生の白衣…(*´꒳`*)
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結愛 - 文アル歴早三年このお話お気に入りになった (2023年3月18日 22時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
法蓮草(プロフ) - 最中さん» わー!!ありがとうございます!!!これからも精進していきたいと思います!! (2018年8月27日 22時) (レス) id: 6397094652 (このIDを非表示/違反報告)
最中 - 文アル最近始めたんですけど、この小説好きです!これからも頑張って下さい! (2018年8月27日 1時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
法蓮草(プロフ) - 下野月さん» わー!ありがとうございます!!これを励みにもっともっと頑張ります!!(°▽°) (2018年5月15日 14時) (レス) id: 6397094652 (このIDを非表示/違反報告)
下野月(プロフ) - いつも読ませてもらってます!法蓮草さんの書く小説は本当に大好きです!これからも頑張って下さい! (2018年5月15日 13時) (レス) id: 18e714d719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:法蓮草 | 作成日時:2018年4月6日 21時