貴方の背中を追いかけて-番外編・赤side-

18話 ページ18

重「A？A〜〜？？」





A「…。」








あかんわ…。

今まで、名前呼べば反応してくれとったのに、まったく反応なし…。



どうしたんや？

今までと違うAに俺は戸惑っていた。





はっ！？

もしかして、具合でも悪いのか？？



わー、どうしよう！

早く保健室連れてってあげな！！





と思って、あわあわしていると…。








A「あ〜、しげ。おったんや。」








あっ、やっと反応した！








重「おまっ…ずーっとおったやん！

なんやぼーっとして！どうしたん？

具合でも悪いのか？」





A「えー？何慌ててるん？

私はほら！すごい元気やで？？」








当のAはふわっと穏やかな笑顔を見せて、
力こぶを作る仕草をして、元気をアピールしてくれた。



元気そうなのはわかったけど、気になるのはその赤く染まった�茲。








重「元気なら、ええけど〜。

なら、どうしたん？さっきからほっぺた真っ赤っかやで〜〜？」





A「へっ！？」








おれにそう言われて、恥ずかしかったのか、
Aはほっぺたを両手で覆う。



いつもみたいに、おちょくってみようかな？








重「へへーん。Aのほっぺたリンゴみたいや〜。」





A「か、からかわないでや〜！」





重「なんや、好きな人でもできたんか？」








あ、俺…。勢い余って変なこといってもうた…。



でも、それに対するまさかの反応に俺は驚愕してしまう。








A「っ…(照)

わ、私…。一目惚れしたかもしれん…。」





重「へ…。嘘やろ…？」








その言葉を聞く前は、
俺も笑ってるのを自覚してるくらい笑ってたはずなのに、
聞いてからはどんな表情をしとったのか記憶がなかった。

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