家も職も失ったけど、どうする？ 2 (ページ16)

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MJ「酔わないと、A素直に受け入れてくれないでしょ、僕の事」

『素直に……受け入れる？』

この人は何を言っているのか

MJ「きっと、そのカトクの相手の変な男がいるからAは僕の事見れてないだけだよ」

MJ「だから、酔って素直になれば俺のこと好きって分かるよ」

『何言って……』

MJ｢だからほら、飲んで、ね？｣

そしてまた器を口に押し付けられた

22:35

さっきからイエナからのカトクの通知が数件来ている

さすがに本当に出ないとやばい

それに、そろそろ頭が回らなくなる

やばい。

『わっ……たし、私、もう……出る』

クラクラする

これ以上は本気でやばい

MJ「わかった、ほら、最後に1杯」

気づけばミョンジュンは隣に来て私の腰を抱いていた

『ちょ、何！近っ……んっ』

距離も近ければ腰を抱かれているため
口元に器を押し付けられるともう本当に逃げられない

MJ「大丈夫、大丈夫 Aはお酒強いから」

自分は飲まずに薄ら笑いしてる子の人が

本当にに怖い

酔って帰れなくなれば
この人に何をされるのか分かりきっていた

やだ、みんなに嫌われたくない

目から涙が溢れそうになった時

「じゃあ僕と勝負しましょう」

その声と共に後ろから出てきた手が私の器を取り上げた

MJ「ちょ、何すんだよ……！！」

「あなたこそ、何してるんです？」

MJ「俺はただ彼女と勝負を……」

「彼女……ねぇ。 Aさん、それは本当？」

顔が見えないくらい深く帽子をかぶった人が

ミョンジュンから距離を取らせるように私を抱き寄せる

『……イっ……ジョンイナ……！！！』

IN「もう、探しましたよヌナ」

MJ「なっ……！！！なんだよお前……！」

IN「こんなに飲んで……顔が赤いのも可愛いです」

『ごめんね……』

IN「……あれ、ヌナ、泣きました？」

『…………っ』

MJ「無視するなよ……！」

IN「……無視も何も話す価値もないと思ったからです｣

MJ「は…？」

IN「自分が振られたからって元○○○にすがりついてお酒を無理やり飲ませて……何しようとしたんです？」

周りに聞こえる声でそう放つイエニ

周りからミョンジュンに視線が集まる

IN「Aさんは、僕の大事な彼女です」

私を、強く抱き寄せたては少し震えていた