家も職も失ったけど、どうする？ 2 (ページ14)

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MJ｢でも、こうでもしないとAあってくれなかったでしょ｣

『私を呼ぶ為にやったって事？』

MJ｢カトクもブロックされてるし他の連絡先も消されてるし A、知り合い少ないしその知り合いも口硬いしさぁ…………大変だったよ｣

『呆れた、浮気した挙句別れてまた私に戻ってくる為に周りに迷惑かけて何がしたいのよ』

MJ｢それは……ごめん。 Aの気持ち踏みにじって、馬鹿みたいだよね｣

『で、結局私とよりを戻したいって事なの？』

MJ｢……うん、Aと別れてから気づいたよ｣

『なにを』

知らず知らずのうちにお酒を飲む手が進む

無性にイラついてるからだろう

MJ｢Aの事こんなに好きだったんだって……他の子と何しててもAが思い浮かぶんだ｣

『本当かどうかも分からない理由ね。』

MJ｢本当だって！！……それにAは可愛いから｣

頭をポンっと撫でられる

『……っ！！！』

思わず手を払い除けるとその勢いでミョンジュンのお箸が落ちる

『あっ……ごめ……』

MJ｢いや、いいよ驚いたんだよね。大丈夫だからすみません～｣

店員さんにお箸の交換を頼むミョンジュン

頭に触れられた時
昔の事を思い出したと同時に

チャニオッパのことを思い出した

家を出る前に撫でてくれたやさしい手

帰りたい

MJ｢それにA、彼氏居ないでしょ｣

『は？』

MJ｢彼氏が居たらこうして俺と会うことさえ許されないか、彼氏も一緒に来るもん｣

『う、うるさいな、居るよ』

居ないけど虚勢でついそう言ってしまった

彼氏は居ないけど8人の男の人と同棲してるのだ
ほぼ変わらんやろ(？)

MJ｢ふぅん、じゃあその人はいい人じゃないよ酷い別れ方した元彼のとこにホイホイ行かせんだからさ｣

『……』

何この人

確かに彼氏はいないけど
出かける前にみんな心配してくれた

仕事もあるのにギリギリまで家に居てくれた

それを貶されてるみたいですごく嫌だ

ミョンジュンってこんな人だったっけ

恋は盲目って言うけど

こんなに……こんなに見えてない物なの？

『人の彼氏を貶すならまず自分を見つめ直しなよ』

MJ｢ははっ笑怒ってる？｣

『そう見えるならそうなんじゃない？』

MJ｢俺ならAみたいな子1人で男会わせないよ｣

『ミョンジュンなら、ね。』

MJ｢ねぇ、そろそろこっちみてくれても良くない？｣

『なに？』

MJ｢会ってから1度も目が合った無いなって｣