生粋の ページ6
痛いなあ。何もそこまで強く蹴り飛ばすことないやん、お妙ちゃんのおばか。
あ、そうか。
『お妙ちゃん、僕がチャイナちゃんに構うから嫉妬しはったんや!そうなんやろ!ふふっ、安心しい。僕、生粋の着物女子派やから!』
「Aさんの頭はどうなっているのかしら。」
『痛い痛い痛い!や、やめてお妙ちゃん!僕そこまで強うないねん!』
「…もう。ほんと頼りないんですから。男なら、もっとシャキっとして下さい!」
『えー、今それ言いはるの?前から言うてるやろ?僕、専業主夫になるタイプの男やから!料理は上手ですよー。』
「なに自慢かしら。あら、ごめんなさい。聞こえないわ。」
『だ、だから痛いって!』
お妙ちゃんに頭ぐりぐりされるの、痛いから嫌やのに。僕ほんまね、痛いのごっつ嫌いやからさあ。
そんな僕等を、あっけらかんと見ているチャイナちゃん達。
「なんか、カップルみたいアル。」
「え、え、え?!そうなんですか姉上!僕聞いてませんよ!」
「黙れよ駄メガネ。そんなんだからモテないアル。」
ふーん。へー。…僕等、そないな風に見えんねんや。顔が、緩む…というより、きっとニヤけてる。
『やってさ。お妙ちゃん、どないする?僕等ほんまにデートとかする仲になっちゃう?どないする?どないする?』
「からかうのはやめて下さい!沈めますよ!」
『怖っ。脅し方怖すぎるって、お妙ちゃん!』
「これぐらい言わないとAさん、調子に乗りますからね。」
『あはは、バレてもうてるやーん。』
顔は結構タイプ。性格も、まあ悪くはない。
我慢ポイントは、料理は下手だし、大分凶暴なところ。あとは、身体つきやね。
なあんて、口に出したらごっつ怒りはるやろなー。だから、言わんけど。
キャバクラでの関係上なら、少し貢いでも良いと思うくらいには、お気に入り。ただ、ホテルで遊べるか言うたら、無理。そういう子じゃない。この子は、友人タイプ。
本気にも、なれない。それでいいけど。
『今日は僕、もう帰るねー。支払いしとくから、残りで好きなもん頼みはったらええよ。ばいばーい。』
「店の外まで送りますよ。」
『んー。ええよ、早よ頼まなあかんやろ?』
「でも、」
『ええからええから。どうせまた明日も僕来るし。今日はええよ。』
「…分かりました。気を付けて帰って下さいね。Aさん、ぼーっとしてその辺で事故りそうだし。」
『手厳しいなー。』
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あきな(プロフ) - 面白いです!更新大変だと思いますが頑張って下さい!!応援してます!!! (2017年9月29日 21時) (レス) id: a03d3f2ed8 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 俺こうゆうの超好き!!!!!! (2016年6月18日 0時) (レス) id: 46538a2eea (このIDを非表示/違反報告)
夏凛 - めっちゃ面白いです! (2016年4月12日 1時) (レス) id: b1b68a76c0 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - え?終わり?そんなわけないですよね!更新頑張ってください! (2016年3月31日 15時) (レス) id: 131cdd29b3 (このIDを非表示/違反報告)
潮音(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!!更新頑張ってください!応援してます! (2015年11月8日 19時) (レス) id: 05ac5cb1f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とまと侍 | 作成日時:2015年10月21日 1時