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ショウタが泡になってしまう、最後の日。
彼は大きなクジラの上。『船』に乗っていました。
この船に乗って、リョウタは婚約者に会いに行くようです。
船の甲板、手すりに腕を預け
久々に顔を出した、黄色の海月に見とれていると
｢ショウタ！！！ショウタっ！！！！｣
どこからが、自分を呼ぶ声がします。
その声はコウジでもなく
リョウタでもなく
｢(リョウヘイ！？ダイスケ！？)！？｣
海面から顔を出して、こちらに手を振る2人と
護衛のヒカルがそこにいました。
｢ヒカル！｣
｢よっこらせっ！！！｣
リョウヘイがヒカルに声をかけると
ヒカルは立派な筋肉が沢山付いた、
腕で何かをショウタに投げました。
その何かはショウタの腕に
ピンポイントで乗りました。
素晴らしい、ピッチングです。
｢ショウタ！その短剣で、王子の心臓を刺して！！｣
リョウヘイの一言に、耳を疑いました。
これで、リョウタの心臓を、刺す？
そんなこと、彼にはできません。
愛してる彼の息の根を止めるなんて、
絶対出来ません。
｢ショウタ！お願い、戻ってきて！！
お願いだからっ、消えないでっ！！！！！！！｣
リョウヘイの悲痛な叫びです。
思えば、リョウヘイは再婚した王妃の連れ子で
ショウタとダイスケとは
血が繋がっていませんでした。
リョウヘイは最初、2人を拒絶して、
ずっと1人で過ごしていました。
でも、今ではこうやって自分のことを思って
ここまでしてくれる。
ショウタは胸がぐっと熱くなりました。
俺はこの人たちのために、生きなきゃ。
｢ショウタっ！！！！絶対帰ってきて！！！！｣
ダイスケの髪の毛は銀色になっていて
一度も染めたことのない金髪が
少し恋しくなりました。
3人がいなくなったあと、
辺りは船に波が当たる音
それだけが聞こえて。
暗い世界に1人取り残されたようで孤独感と
この夜が明ければ消えてしまうという恐怖感
彼は腕の短剣を、握りしめて、
リョウタの部屋に向かいました。
リョウタの部屋の鍵は開いていて。
周りから見たらクールで完璧な王子様
でも、所々天然で不用心だなって思って
好きの気持ちがどんどん加速するばかりでした。
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なす - めめこじの幽霊の続きみたいです！！ (2019年10月13日 21時) (
レス) id: b7037150e5 (このIDを非表示/違反報告)
なす - めめこじの幽霊の続きみたいです！！ (2019年10月13日 20時) (レス) id: b7037150e5 (このIDを非表示/違反報告)
ほし - 幼馴染で感動して、泣いちゃいました！すごくいい小説ですね (2019年9月15日 22時) (レス) id: 5768d6c720 (このIDを非表示/違反報告)
蓮琉(プロフ) - コメント失礼します…「幼馴染」と「my hero」好きすぎるのですが続編ってかけますか…？ (2019年6月26日 2時) (レス) id: 6c4842134e (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - 裏！！需要ありまくりです！！ (2019年6月15日 15時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すたっこ
| 作成日時：2019年5月25日 22時
