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彼が寝ている、ベッドの窓側。
ショウタはそこに立つと、短剣の鞘を抜いて
柄の部分を両手で持つと
刃先をリョウタの心臓、ギリギリに下ろしました。
あと、少し...
あと、少しでリョウヘイ達の元へ帰れる...
｢ん...｣
不意にリョウタの首が、揺れて
｢待ってて...逢いに行くよ...｣
そう言ったあとに、フワッと微笑むと
また、寝息を立て始めたリョウタ。
ショウタは刃先をリョウタの心臓がある位置から
外して、短剣を鞘に収めると。
ショウタは船の甲板に向かって、走りました。
海面はだんだん明るくなって、
きらきらひかる道ができていました。
船の甲板は誰もいなくて、半分だけ顔を出した、
お日様がこっちを見ています。
泡になって消えるのは怖いけれど、
空には海月も海星もいるから
何だか自分の生まれたところと変わらないのかな？
そんなことを思いながら、乱反射する光を浴びて
リョウタが、幸せになれるように
それを願って、ショウタは海に飛び込むと
彼の体が海面に打ち付けられる前に
彼は消えたのでした。
｢リョウタ様！！！｣
開けっ放しのドアを見て、飛び込んできたレンは
｢指輪が、あった...｣
｢それはっ...｣
リョウタが起きた時、ベッドサイドにあるチェスト
その上にあった、青色の巾着。
コウジには見覚えがありました。
その中からでてきた、婚約指輪。
コウジは薄々、
ショウタはリョウタのことが好きな事
分かっていました。
｢これで、良かったのか？｣
｢コウジ？｣
レンの部屋で、
仕事仲間のレンに聞きました
｢ショウタは、これで良かったのだろうか？｣
｢え？どうしてそう思ったの？｣
｢リョウタと結ばれたいって思ったはずや
どうして、海に飛び込んだんや？？？
なあ、どうしてなん？？｣
｢...コウジ、幸せの形は人それぞれだよ。
ショウタの幸せは
リョウタが幸せになることに
変わったんじゃない？？
あの袋を渡したってことがそれを示してると思うよ｣
晴れ晴れとした空は
ショウタからの贈り物に思いました。
(なんか、ずげーなこの話)
(人魚姫の男版、学校で友達が教えてくれたの)
(そいつ、小説家になった方がいいぞ)
Fim.
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なす - めめこじの幽霊の続きみたいです！！ (2019年10月13日 21時) (
レス) id: b7037150e5 (このIDを非表示/違反報告)
なす - めめこじの幽霊の続きみたいです！！ (2019年10月13日 20時) (レス) id: b7037150e5 (このIDを非表示/違反報告)
ほし - 幼馴染で感動して、泣いちゃいました！すごくいい小説ですね (2019年9月15日 22時) (レス) id: 5768d6c720 (このIDを非表示/違反報告)
蓮琉(プロフ) - コメント失礼します…「幼馴染」と「my hero」好きすぎるのですが続編ってかけますか…？ (2019年6月26日 2時) (レス) id: 6c4842134e (このIDを非表示/違反報告)
ゆり。(プロフ) - 裏！！需要ありまくりです！！ (2019年6月15日 15時) (レス) id: 2a1f697cc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すたっこ
| 作成日時：2019年5月25日 22時
