この28歳児め【五条悟】

11話 ページ12

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『レイラ、やめて、死なないで


　私がもっと冷静だったら...レイラは...』






「でもAは一人であいつを倒せたよ」








そのくらいの力があるよ、そう彼女は力なく笑った







「でもね、A



　本当は呪術師もやめて、普通の女の子として生きてほしいってずっと思ってた」





『え...？』






「だってA、かわいいものいっぱい作れるし


　ちょっとぶっきらぼうだけど性格もかわいいし


　すこし心が弱いのも呪術師っぽくないなあ


　あーあ、普通の高校でAと知り合いたかったなあ」







泣きながら、もう黙って聞いているしかなかった

彼女はさらに続ける







「私が死ぬのはAのせいじゃない


　大好きだよ、A


　いつか来るお別れの時にこれだけはいいたかったの」









最後に一言、そして彼女は逝ってしまった









　 "私、Aには幸せに生きてほしい"









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