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〜赤葦 Side〜
木兎｢んぉ、あれが、烏野か？なんか、黒いな｣
赤葦｢そうですね。……えっ｣
木兎｢どうした、赤葦｣
赤葦｢あの子｣
木兎｢ん？｣
赤葦｢東北1の女子セッター…｣
木兎｢んお！！東北1だとお！？｣
赤葦｢はい。でも何故烏野に？｣
確か、青葉城西だったはず…
気になる。
1人になったところを狙って、声をかけた。
赤葦｢あの｣
｢は、はい！｣
可愛い……。
赤葦｢梟谷高校の赤葦京治です。あの、東北1の女子セッターって言われている、AAさんですよね｣
｢えっ！！｣
なぜそんなに驚く？
名前を知ってること？
｢……あの！私、3月の春高、会場で見ました。梟谷の5番さんのセットアップ見て、憧れてました。今日、お会い出来るなんて、思ってもいなかったので、嬉しいです！！！｣
意外、だった。
頭を鈍器で殴られたような。
赤葦｢っ、まさかそんなことを言われるとは…俺も嬉しいです。それにしても、どうして烏野に？バレーは？｣
｢……辞めたんです｣
赤葦｢え？｣
｢イジメで…足怪我しちゃって…｣
もう一発、鈍器で殴られたような衝撃。
いじめ？無理して笑う君に、胸を締め付けられた。
赤葦｢すみません。野暮なこと聞いて…｣
｢いやいや！全然！｣
赤葦｢あの、連絡先交換しませんか？｣
｢はい！是非！！｣
髪を耳にかけながら、俺のQRコードを読み込む彼女。
本当に可愛いと思った。
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作者名：星藍 | 作成日時：2024年3月24日 21時
