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及川｢相手は｣
｢！！！…梟谷のセッター｣
及川｢ふぅーん。やっぱり、選ぶのはセッターなんだ……俺さ、許すと思う？もう一度聞く。ここで待て、俺からバレーを習え｣
前髪を掴まれる。
ああ、痛い。
強く、ならなきゃ…。
｢いい加減にしてっ！｣
及川｢え？｣
｢京治が言ってくれた、我慢しなくていい、Aの願いは、わがままは、叶えられるのは、全部叶えるって。毎日テレビ電話しよう、寂しい時、辛い時、いつでも電話してきていい、って。好きな人なら、寂しい思いをさせないって｣
及川｢へぇ〜。で？｣
｢徹は、私の事好きじゃないくせに、いつも弄ぶ。……もう、、うんざりなの！！！｣
及川｢何をっ！！｣
｢徹。梟谷は、毎回、全国行ってる。しかも、インハイも春高も。そこで、1年から正セッターやってんの。徹は確かにすごいけど、器の大きさも技術も、京治の方が上だよ｣
及川｢っざけんな！！！｣
あ、ぶたれる。
影山｢A！！！あ…！｣
赤葦｢俺の彼女に、手をあげないで貰っていいですか？｣
｢京治……なんで……｣
赤葦｢A、大丈夫か｣
影山｢A……赤葦さん｣
赤葦｢影山。護衛、ありがとな｣
及川｢あ〜、思い出した。梟谷って、木兎が居るとこのセッター？｣
赤葦｢そうですけど｣
及川｢ふぅん。……ま、もう、お前になんて興味ねぇよ｣
影山｢あ、あの、及川さん、ああやって人を煽るのが得意なんです…ここは、俺に任せて、2人で行ってください｣
赤葦｢うん。影山、ありがとう｣
｢影山、ごめんね｣
赤葦｢さ、行こうか｣
｢うん。京治、なんでいるの…｣
赤葦｢んー、Aがピンチかなーと思って、駆けつけた｣
｢え？｣
赤葦｢って言っても、信じないでしょ笑 今日、学校の創立記念日でさ、午前練終えて、駆けつけた。……烏野行ったら、たまたまメガネくんに会って、青城行くっていう情報得てね｣
京治は、ヒーローだ。
京治がいなかったら、間違いなくぶたれていた。
「ありがとう」
赤葦「いえいえ、Aに何も無くてよかったよ」
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作者名：星藍 | 作成日時：2024年3月24日 21時
