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〜A Side〜
ご飯を食べて、お風呂に入って、
裏庭に抜ける、外の通路にやってきた。
みんな自室にいるから、ここは静かで落ち着く。
｢え、徹から、不在着信…？｣
全然気づかなかった。
数コールかけると、
及川『……はい』
｢徹、ごめん、気づかなくって｣
及川『今日、なんでウチに来なかったの』
｢え？東京合宿って言ったじゃん｣
及川『んじゃあ、戻り次第、すぐに顔見せな！この及川さんが、教えてやるって言ってんだから！』
｢分かった、ふふ｣
及川『あーあと、……帰ってきたら、俺の家な』
背筋が凍る感じがした。
｢っ、うん……｣
じゃ、と切れた電話。
｢はぁ……｣
徹の声、少し怒ってた…
でもちゃんと言ったよ。
春高予選で、それどころじゃないのかな。
最後だし。
影山「まだ断ち切ってないんだな」
！！！
「か、げやま…」
影山「もう切れって言っただろ。なんなら、俺が及川さんに直接「やめて。それはやめて」
影山「A。この先、こんな関係をズルズル引っ張って、なんのメリットがあるんだ。及川さんが、お前に振り向く可能性はあんのか」
「！！！」
影山「中学ん時から泣かされっぱなしだろ。俺は、及川さんのバレーは尊敬してる。けど、その他、特に、Aを傷つけてんのは、絶対許さねぇ」
「か、げやま……」
影山「岩泉さんから連絡が来た。Aは大丈夫かって。大丈夫ですって返したけど、大丈夫じゃねぇだろ。そのキスマークも」
「！！！」
影山「俺にはバレバレだから」
……ごもっとも、だ。
これじゃ何も、青城に居る時と、
変わっていない。
〜A Side終了〜
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作者名：星藍 | 作成日時：2024年3月24日 21時
