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及川｢はぁ……今日も綺麗だね、A。全部食べちゃうからね｣
｢っ♡｣
及川｢あ〜可愛い♡｣
そういう関係。
体を重ねる、いわゆる、そういうフレンド。
これを知ってるのは、私と徹と影山だけ。
私が、ずっと片想いしてるの、徹に。
だから、振り向かないって分かっていても、
徹に必要とされている内は、
黙って、言うことを聞くの。
でも、徹には、いつだって、彼女がいる。
いい時に、電話がかかってくることだって何度も。
｢っ！！♡｣
prrrr……
及川｢あ、ちょっと待って。…もっしもーし、ユリナ〜？ごめん、今日用事出来てさ、パス｣
えーって言う女の子の声が聞こえてくる。
及川｢ごめんね！……はー、うざ。今の彼女さ、緩くて嫌いなんだよね、全然気持ちよくなくて。…でも、お前はさ、締め付け良いから、好き｣
｢と、おる…｣
この人は、怖い。
恋愛感情は無い。
私の一方通行。
いつも傷つけられて、
泣かされて、
影山が話を聞いてくれて、慰めてくれる。
これがワンセット。
影山｢なぁ｣
｢ん？｣
影山｢この先、及川さんとそんな関係をズルズル引っ張って、なんのメリットがあるんだ？なんで、自分をもっと大切にしないんだ！｣
影山の目が本気だ…
本気で、怒ってる……。
けど、影山は知っている。
私が、何を言っても聞かない性格だって。
だから、いつでも、一歩引いて、見守ってくれていた。
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作者名：星藍 | 作成日時：2024年3月24日 21時
