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｢セッター A A、ツーアタック決めたー！！！！｣
今年の中体連、
私がいる北川第一中学は、見事、
全国行きの切符を掴んだ。
影山｢おい！すげぇな！｣
｢ありがとう｣
この人は、同じ中学の男子バレー部。
同じポジション セッターの影山飛雄。
影山｢俺も、負けねぇ｣
｢うん、一緒に全国行こう！！｣
ただ、影山が這い上がって来ることはなく、
影山の王様のトスに、誰もついて来れず、
チームのみんなは合わせて飛ぶことを辞めた。
チームも敗北。
｢ねぇ、徹｣
及川｢ん？｣
｢東京、見に来てくれる？｣
及川｢今年、全国大会、東京なんだっけ｣
｢うん｣
及川｢んー…難しいかな｣
｢そう、だよね、ごめん！｣
この人は、私が尊敬する 及川徹。
青葉城西高校 2年生。
片思いをしてる相手でもある。
毎週月曜、青城の体育館へお邪魔して、
徹からマンツーマンでバレーを教えて貰っていた。
私が、ここまでバレーが上達したのは、
間違いなく、徹のおかげ。
周りからは、師弟コンビって言われていて、
徹も、弟子認定してくれている。
ただ、周りにはそう見えるかもしれない…。
影山｢おい、A｣
｢ん？｣
影山｢お前、まだ及川さんと関係持ってんのか？｣
｢え、うん｣
影山｢はぁ……切れって言っただろ…｣
影山は全部知っている。
私の良き相談相手であり、理解者である。
なぜ、影山がそんなことを言うかって？
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作者名：星藍 | 作成日時：2024年3月24日 21時
