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初めの、? ページ6

東條さんにことりたちのhelpに入れられて早速仕事が来た。俺は会議室に向かうことりに後ろからついていく。先ほどいたオフィスを出て右の突き当たりが会議室のようだ。
「…へぇ〜、ここピアノ室とかあんのかよ…」
会議室までの廊下に向かい合うような形で二部屋が置かれていた。一つは防犯ガラスのドアに手書きの文字で《ピアノ室》と書かれているプレートがかかっており、中にはグランドピアノらしきものがぼんやりと見える。向かいのもうひとつも防犯ガラスのドアに手書きの文字でつぎは、《ダンスルーム》とかかっていた。
「うん。ここは私たちの会社だけじゃなくて、所属してるアイドル達のレッスン場所にもなってたりするんだよ」
わざわざ、俺のために立ち止まって説明をすることり。ほんとにいい子。
そして、真っ直ぐ行くと《会議室》とまた手書きの文字で書かれてるプレートがかかっていた。
会議室の中は白を基調としてさっきのオフィスよりも少し小さくて小奇麗な所だった。やや白っぽい10人くらいはいる大きい机とイス。その先にホワイトボードがあり、部屋の隅には観葉植物が何個かあり、窓は白のブラインドカーテンが閉められていた。
先に来ていた、高坂さんはホワイトボードに【議題:今度の新人オーディション】と書いており、小泉さんはせっせと、人数分の資料を整理したりコーヒーを入れてくれていた。
「よし、それじゃあ始めよう!!」
ホワイトボードに書き終わった高坂さんはこっちを振り返ると席についた。
俺とことりも席についた時、小泉さんがコーヒーを人数分持ってきてくれた。
「あぁ、すみませんわざわざ…」
「い、いえぇ!!お気遣いなくぅ!!」
「花陽ちゃんの入れるコーヒーは美味しいんだよ」
俺の隣に座ったことりが両手でコーヒーカップを持って微笑みながら少しのコーヒーを啜った。
「ほんと、美味しいよねぇ…花陽ちゃんお代わり!!」
ニコニコしながら空になったコーヒーカップを小泉さんに差し出す高坂さん。笑顔でコーヒーを注ぐ小泉さん。
「ぷはぁ…花陽ちゃんの美味しいコーヒーも飲んだところで……それじゃあ、始めよっか」
コーヒーカップを机において資料を広げる高坂さん。俺らもそれに続いてパラパラと資料を広げる。資料を見ると再来月の中旬頃に関東地方全帯域での新人タレント・アイドルのオーディションを開くという。それの場所と詳しい日時、審査員の手配、告知ポスター等の宣伝広告について決めるらしい。

「あ、A君。改めて宜しくね」

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作者名:ちあき | 作成日時:2015年7月23日 23時

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