40.男子禁制？女子会 ページ41
※You side.
HR「さて？詳しく聞きましょうか？」
YN「そうだ、そうだー！」
撮影終了後、ハル先生とユナ先輩に拉致されて個室のある居酒屋へ行った。
勿論、今日の事を聞くためである。
「えっと…」
どこからどこまでを話すべきか悩んだけれど、夢の話はせず、出会いの話と私の心境を少し話した。
HR「つまり？11年も前にたった1回一緒に遊んだだけで、その後はお互いどこで何してるのかもわからなかった、と？」
「はい…」
YN「だけど忘れられなくて、初恋をずっと引きずってる、と？」
「初恋を引きずってると言うか…どんな人になってるだろうかとか何をしてるかとかを考えてしまうと言うか…」
HR「A？それを人は恋って言うのよ！」
YN「そうだ、そうだー！！」
「えぇー…」
ジョッキの半分もいっていないのに2人のテンションはもの凄く高い。
HR「Aには男っ気がないと思ったら、まさかの運命の王子様が居たとはねぇ♡」
YN「しかも相手は今や人気がぐんぐん上がってるSEVENTEENですよー？」
「…運命の王子様だなんて！…おこがましい…」
HR「ジュンくんにも気に入られたみたいだしねー？」
YN「ジュニペンの友だちが知ったら倒れそうですww」
揶揄われているのはわかっているが、“王子様”なんて表現だけで顔が熱くなる。
HR「…これは思った以上にガチね」
YN「そうですね…揶揄うもんじゃないです」
2人は目の前でコソコソと話す。
…聞こえてるんですよ…
HR「でも、そっかー！NEIGEの高嶺の花は可愛い恋をしてたのね♡」
「…高嶺の花？」
YN「やっぱり知らなかったんだw 一緒に仕事してきたスタッフさんにAちゃんてすごい人気なんだよ？」
「私なんかが…？」
HR「うーん。うちの子たちは皆、どこに出しても恥ずかしくないのにAはどうしてこうも自信がないのか…？」
YN「まぁ、想い人が彼じゃ仕方ないんじゃ？」
HR「まぁ言えなくもないわね。しっかし、本当にこの事が知れたら泣くやつは多そうねぇ！」
YN「身近なやつもねww」
「あの、これから先、また会えるなんて奇跡起こらないと思うので忘れてもらう事は…？」
私がおずおずと2人の方を見る。
2人は顔を向き合わせて、
HR・YN「無理に決まってるでしょ」
と笑ったのだった。
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作者名：chuka | 作成日時：2022年5月6日 12時
