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周囲には目玉とお面のような物が複数浮いていた。
それも普通のサイズではなく常識を逸脱するくらい巨大だ。

全ての目玉はAを凝視し、全てのお面は不気味な表情を浮かべ赤ちゃんのような笑い声をあげながらAと対面している。

『うむむっ、数が多いぞ・・・皆大丈夫かなぁ』

すっかりいつもの調子に戻ったAは走りながら周囲に湧き出てくる呪霊を祓い続ける。
足を止めることなくさらに前進していると、Aの耳に聞き覚えのある声が微かに聞こえてきた。

「残りはこれ1本・・・はぁ、もっと持ってくればよかったぁ」

暗がりに転がる大量の呪霊の残骸の山に立ち、後悔が篭った声でそう呟いた1人の女生徒。
Aが探していた生徒の1人、釘崎野薔薇だった。

『野薔薇ちゃん!』

姿と声を認知するやいなや、釘崎の元へ走っていく。
錫杖を握り締める手に力を入れて一振すれば大橋にいた呪霊の時と同じく、砂のように消えていなくなった。

『野薔薇ちゃん大丈・・・』

振り向いたAの言葉がピタリと急に止まる。
数秒止まった後、焦燥が見える顔で釘崎の顔を両手で包んだ。

『ああうぇぁああ顔に傷が!傷が!来るの遅くなってごめんねぇぇぇえ!!』

釘崎の頬に傷があったのだ。
出血もほとんど無いかすり傷だが「あばばばば」と効果音が聞こえてきそうなくらいAは焦っていた。

「優さん顔が近いです!これ以上は百合フラグ立つので一旦落ち着きましょう!いや私はウェルカムなんですけどね!?」

対して釘崎は頬の怪我など気に留めていなかったが、Aの顔との距離があまりにも近いため嬉しさやらの感情が入り交じっておりこちらもAと同じくらい焦っていた。

感情の収拾がつかずわちゃわちゃしている内に「釘崎!!・・・とAさん!?」とまた聞き慣れた声が聞こえてきた。

『恵君!恵君だ!!良かった無傷だ!!!』

予想していた以上早く合流できたことに感極まったAの目尻には涙が滲んでいる。

『恵君、後は私が引継ぐから状況教えて。悠仁君の場所とか分かる?』

「・・・・・・虎杖は今1人で特級を相手にしています。俺と釘崎が脱出したら宿儺に代わる予定で・・・」

『うん、大体分かった。大丈夫だから安心して』

言いにくいのか、歯切れが悪い伏黒を気遣って説明を中断させた。

・・・・・・3→←第7話



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みー(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» はわわ・・・ありがとうございます!!じゅじゅ夢小説初出しなのでめちゃくちゃ嬉しいです!不定期更新ですが頑張ります!! (2021年3月1日 18時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 雪マカロンさん» 初コメありがとうございます^^*夢主イラスト載せようか迷ってたんですけど、嬉しいです!! (2021年3月1日 18時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - だ い す き です!!!!!!更新頑張ってください! (2021年2月27日 17時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです!イラストとても、お上手ですね! (2021年2月27日 12時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みー | 作成日時:2021年2月27日 1時

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