第7話 ページ15
No side
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時は少し進み、所変わって西東京市英集少年院にて。
Aが現地に到着したのは虎杖、釘崎、伏黒の3人が既に宿舎に入った後だった。
「Aさん!」
門の方から走ってくるAに気付いたのか、伊地知が焦ったように叫んだ。
『潔高君、状況は?』
駆け寄ってきたAは、いつものホワホワした笑顔とは違い真剣な表情だった。
一通りの報告をされた後、また柔和な笑顔に戻る。
『うん、大体把握した。上層部に怒られるかもしれないのに情報流してくれてありがとう』
それじゃあ、行ってくるね。
短くそう告げたAは宿舎の中に入っていった。
・・・・・
『・・・生得領域』
宿舎に数歩足を踏み入れて一番最初に出てきたのはそんな言葉だった。
見渡せばまるで室外にいるかのような風景で、意味の無い場所に室外機が何台も置いてあったり、グニャグニャに波打ったパイプ管がいくつも張り巡らされていたりという異様な光景。
見た感じの雰囲気は路地裏のそれに近いだろうか。
『嫌いなんよなぁ、路地裏』
ポツリと呟いた彼女の脳裏に、過去の記憶が一瞬だけフラッシュバックする。
柄にも無く深い深い溜息をつき、髪の毛が乱れるのも気にせず頭をクシャクシャと掻き乱した。
スッと細められた目には凡そ感情と呼べるものが灯っていなかった。
『・・・悠仁君達、探そうっと』
3人の生徒達を見つけ出すため、再び足を前へ進めた。
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みー(プロフ) - 甘蜜蜜華(精神安定剤())さん» はわわ・・・ありがとうございます!!じゅじゅ夢小説初出しなのでめちゃくちゃ嬉しいです!不定期更新ですが頑張ります!! (2021年3月1日 18時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 雪マカロンさん» 初コメありがとうございます^^*夢主イラスト載せようか迷ってたんですけど、嬉しいです!! (2021年3月1日 18時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - だ い す き です!!!!!!更新頑張ってください! (2021年2月27日 17時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 面白いです!イラストとても、お上手ですね! (2021年2月27日 12時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みー | 作成日時:2021年2月27日 1時