【鬼滅の刃】閉じ込められました

□鬼舞辻無惨と深い接吻 ページ32

．









「面倒だな..」







最悪


この一言に尽きるこの状況




これなら童磨の方が何倍も良いと感じる程にこの状況は拙い







「日輪刀が無ければ何も出来ない..哀れだな」



『ッ..』






赤い瞳が此方を捉えている

背中がぞくりとした







『くるな、！』





「ほう、威勢がいいな。」






ぴとりと背中と壁がくっ付く






「名は何という」




『..葉山A』




「貴様が葉山か..」








私の話をたまに耳にするらしい

..あの糞野郎(童磨)のせいか





鬼舞辻は私の顔の横の壁に手を添えた


そして顔を少し傾け近付けてくる


影が重なった




舌が口をこじ開けて入ってくる






『んん、〜〜〜〜〜〜ッ！』







鬼舞辻の肩をぐっと力強く押すが離れないしビクともしない



長い舌が私の舌を絡め取るようにやらしく口内を荒す



耐え切れなく思い切り鬼舞辻の太腿の辺りを蹴ると鬼舞辻はよろめいて私から離れた









「貴様は本当に哀れだな、殺さなければいけない標的の前でこんな顔をして」









くつくつと喉を鳴らすように笑うその声が嫌でたまらない









「葉山A、今度迎えに行ってやる」









その一言を残して鬼舞辻は部屋から出ていった







絶対あいつを殺してやる



お館様の為に。









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