蘇る記憶。 ページ24
天月side
ま 「そらるさんそれほんとですか?!」
えっ、まふくん?
突然、まふくんの大きな声が聞こえるものだから、病室に飛び入る。
天 「どうしたの?!」
そ 「天月………!」
『お兄ちゃん………!』
天 「まふくん、どういうこと?」
ま 「天月くん…あのね……?」
まふくんから話を聞く。
そ 「お前は知ってるだろ……?lemonのこと。」
知ってる。
lemonは俺とAが昔いた孤児院の名前。
俺たちはlemonで出会い、引き取られ今になる。
生憎、親は家を残して出て行ったけど。
まだ小さかった俺は、4歳の時親に捨てられ孤児院にやってきた。
その名も、
”
なぜこの名前にしたかは謎だが、俺はこの名前が大嫌いだった。
今でもレモンを見ると嫌な気分になるくらい。
もちろん食べられるわけがない。
とにかく、lemonで働いている先生たちは意地の悪い人が多かった。
ご飯もろくに与えてくれないし、勉強なんかさせてくれない。
常に雑巾を持って、床、窓、壁を拭き掃除。
悪事を働けば、頬を叩かれる。
そんな毎日の繰り返しだった。
俺はまだ4歳だったから、ましな方だったのかもしれない。
小学校高学年の孤児たちはみんな傷だらけだった。
自分も大きくなったらあんな風にされるのか。
その前に抜け出さないと。
でも、そんな自分に出来ることは何もない。
叩かれないように仕事をこなすだけ。
里親が来るまで待ち続けるだけ。
俺が8歳になったある日、新しい子がやってくると先生から伝えられた。
正直どうでもよかった。
来ても仕事の量は変わらない。
むしろ、邪魔になるかもしれない。
「これから翔太と一緒の部屋だからね。いろいろ教えてあげてよ」
先生が俺に簡単な説明をした。
そして部屋に飛び込んできたのが、
”A”だった。
────────
ん?これはよくある展開なのか?
みなさん、お気に入り登録や、評価など嬉しいです!
ありがとうございます(*'ω')
完結に突っ走っておりますのでどうか最後までお付き合い下さい!!
よろしくお願いします(*'ω')
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坂田家なわたし(プロフ) - 、さん» ありがとうございますヽ(*´∀`)ノ嬉しいです!! (2018年2月24日 17時) (レス) id: 586395665d (このIDを非表示/違反報告)
、 - とても面白いです! (2018年2月24日 17時) (レス) id: 446b8403aa (このIDを非表示/違反報告)
坂田家なわたし(プロフ) - サンさん» コメントありがとうございます! がんばります!ありがとうございますヽ(*´∀`)ノ (2018年1月18日 23時) (レス) id: 586395665d (このIDを非表示/違反報告)
サン - 面白かったです!がんばってください! (2018年1月18日 22時) (レス) id: 4cb36c6ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:坂田家なわたし | 作成日時:2018年1月13日 5時