No.0460-シロ-/S ページ26
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「こ……ころ…される………?
た、大変じゃないか!!
今すぐ逃げるんだ!!
俺も手伝うから!!」
「ちょっと、落ち着きなよ、キミ。
なんでキミがテンパってんの?
殺されるのはキミじゃなくてボクだよ、ボク」
「なんでそんなに落ち着いてんだよ!!
お前いくつだ!?見たところ高校生くらいの年齢かな!?
殺されるんだぞ!?死ぬんだぞ!?
自分が置かれてる状況解ってんのか!?」
「あーーーー!!!!
ギャーギャーうるっさいなぁキミ!!!!
そのよく動く口塞いでやろうか!!?
てかさっき言ったろ!!!ボクは＜鬼＞!!!
だいたいコーコーセイって何!?」
「聞くとこソコかよッ!?
てかンなことより………!!……より……
………えっ………＜鬼＞………?」
殺される、という言葉を理解した途端、彼女を逃がさなくてはと思った。
でも、彼女は自分を＜鬼＞と呼んでいた。
…………適合用の＜鬼＞と……。
「やっとアタマ冴えてきたみたいだね,。
わかったならさっさと消えな。
ここはキミみたいな子どもが来るようなトコロじゃないよ」
「誰が子どもだよ。
俺はもう立派なアラフォーだっつうの」
「あらふぉーってなに。
ボクの知らない言葉を使うな」
.
しはらく軽口の言い合いをした結果分かったことは、彼女はここにずっと、閉じ込められているということ。
そして、本物の＜鬼＞で、本当に殺される、ということだった………。
「………なぁ、お前、死ぬの怖くないのか?」
「お前って言うな。
ボクの名前は『No.0460』だ」
「………ナンバーゼロヨンロクゼロ?
言うのめんどくさいから、シロでいい?」
「あーー………もう好きに呼べ」
「俺は櫻井翔。翔でいいよ」
「わかった。
………ねぇ、ショウ。
ボクの適合者にならない?」
目の前の女の子＿＿＿＿No.0460改めシロは、突拍子もない誘いをしてきた。
それはすなわち、彼女は自分の死を受け入れている、ということだ。
「ボクがショウの中に入ったら、ずっとこうして、一緒におしゃべりができたり、さっきみたいに軽口も叩き合える。
………初めてだったんだ。
こんなに……人間に心を開くことが出来たのは」
「………」
異形にして異端な存在＿＿＿＿＜鬼＞。
世界の敵にして、忌むべき者たちのはずなんだ。
でも、俺は知ってしまった。
目の前の＜鬼＞シロは、人間と同じように『心』を持っているって……。
No.0460-シロ-2/S→←Seven trumpets -終焉を告げる天使のラッパ-3/S
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しのぶ(改)(プロフ) - 唯苳さん» コメントありがとうございます！お褒めに預かり光栄でございます！夜分ではありますが、更新致しましたので、お時間ある時にぜひ読んで頂ければ幸いです。これからも精進して参りますので、どうかよろしくお願い致しますm(_ _)m (2018年5月5日 0時) (
レス) id: 3f40e942ad (このIDを非表示/違反報告)
唯苳 - あまりにも面白かったので一気読みしてしまいました！続き楽しみにしてます+(0ﾟ・∀・)+ (2018年5月4日 10時) (レス) id: c5df0cdbc9 (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ(プロフ) - 美唯さん» コメントありがとうございます。とても励みになりました。更新致しましたので、またお読みいただけたらと思います！ (2017年6月9日 2時) (レス) id: a1166eb5da (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 続き読みたいです (2017年5月29日 18時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ(プロフ) - まなぱん*anさん» まなぱんさん、お久しぶりです！コメント出来ずすみませんでした(´；ω；｀)やっとそろいましたよ〜！やっとスタートラインに立ったって感じですかね。笑 これからも彼らの物語を見守ってやってください！ (2016年5月27日 23時) (レス) id: a1166eb5da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しのぶ(改) | 作成日時：2015年12月31日 16時
