Red-eyed youth-赤眼の青年-/N ページ19
その声の主は、茶髪にニット帽をかぶっており、少し大きめの切れ眼、ワインレッドのロンTにスキニーを履いた青年だった。
「大和のヤツ、コイツらの居場所教えてくんねぇから探すの大変だったぜ。」
………また何かされるのだろうか。
僕らは構え、大野さんは左眼を蒼に染めた。
いわゆる『警戒態勢』ってヤツを、僕らは整えた。
「……おーい、そう構えんなよ。
てか警戒態勢整えてんなよ。
俺はアンタらに何もしねーから、安心して。」
その声掛けに、大野さんの低音が響く。
「悪いけど、信用出来ないな。
君のその眼＿＿＿＿＿『赤』いから。」
そう、彼の眼は
あの女の子や、エリエゼルと名乗った＜鬼＞と同じ、血のような『赤』をギラつかせていた。
心を狂気に塗り替える、『赤』い眼を。
「……あー、コレな。
今は説明してるヒマねーし、だいたい察しはついてるだろうから、またあとで。
とにかく俺に付いてきて。
大佐が話したいことがあるんだってよ。」
彼もまた、僕らと同じなのか、それとも……。
そんな疑問を残したまま、疑心を感じたまま、僕らは彼について行くことになった。
・
・
・
「俺は藤代健太。
天宮大佐の部下で、月夜、風華、大和、由喜の上司だ。」
長い長い廊下を歩く中、突然の自己紹介が始まった。
「階級は特務少尉で、年齢は23。
ま、よろしくー。」
「23歳で少尉!?」
呑気な藤代君とは裏腹に、翔さんの度肝を抜かした声が響く。
「翔ちゃん、ウルサイ」
「耳痛い」
次々と発せられる心ない言葉にも臆せず、翔さんは驚きを露わにする。
「君、一体いつからココにいるの!?」
「ココの昇格は『入隊歴』と『実力』。
だから若い人間も地位を獲得しやすいんだ。」
「へぇ………」
納得した様には見えなかったが、しかし、理解はしたのであろうか。
…….…いや、あの顔は『理解』という言葉の意味には程遠く、そして相応しくない顔だ。
彼は知りたがる人間だ。
きっと、虱潰しにこの局を調べ尽くすに違いない。
・
・
「さ、着いた。
ココが応接室だ。」
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しのぶ(改)(プロフ) - 唯苳さん» コメントありがとうございます！お褒めに預かり光栄でございます！夜分ではありますが、更新致しましたので、お時間ある時にぜひ読んで頂ければ幸いです。これからも精進して参りますので、どうかよろしくお願い致しますm(_ _)m (2018年5月5日 0時) (
レス) id: 3f40e942ad (このIDを非表示/違反報告)
唯苳 - あまりにも面白かったので一気読みしてしまいました！続き楽しみにしてます+(0ﾟ・∀・)+ (2018年5月4日 10時) (レス) id: c5df0cdbc9 (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ(プロフ) - 美唯さん» コメントありがとうございます。とても励みになりました。更新致しましたので、またお読みいただけたらと思います！ (2017年6月9日 2時) (レス) id: a1166eb5da (このIDを非表示/違反報告)
美唯 - 続き読みたいです (2017年5月29日 18時) (レス) id: 9da5bd590f (このIDを非表示/違反報告)
しのぶ(プロフ) - まなぱん*anさん» まなぱんさん、お久しぶりです！コメント出来ずすみませんでした(´；ω；｀)やっとそろいましたよ〜！やっとスタートラインに立ったって感じですかね。笑 これからも彼らの物語を見守ってやってください！ (2016年5月27日 23時) (レス) id: a1166eb5da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しのぶ(改) | 作成日時：2015年12月31日 16時
