松野兄弟とシェアハウス!?《3rd》

第98話(チョロりる) ページ10

美杏side

はあ。着いた。ここが、私のふるさと。

歌ノ神社。お兄ちゃんに早く会いたい。

カランカラン。歌姫の神にお賽銭をする。

そうすればお兄ちゃんが来るはずだ。

これを鳴らすのは、今で言うインターホンの代わりだから。

お兄ちゃん「おっ、約束通りだな。おかえり、美杏。」

『お兄ちゃん…！！ずっと会いたかった！』

私はお兄ちゃんが大好きだ！チョロ松くんの次に

お兄ちゃん「美杏。新しい住居のシェアハウスはどうだ？友達は〜できたか？」

『もーお兄ちゃん心配しすぎだって〜たくさん友達ができたよ！シェアハウスも、広くて綺麗だし。何より、彼氏ができたのー！』

お兄ちゃん「彼氏…？お前、彼氏ができたのか？」

『う、うん。そうだ…けど、どうかした？お兄ちゃん。』

お兄ちゃん「お前は、俺の物だからなー。その、彼氏に後で合わせろ」

あっまずい。お兄ちゃん私の独占欲が強いんだっけ。

お母さん「あら、美杏。帰ってたの？」

お父さん「おお、もう美杏、帰ってたのか。」

美杏「お父さん！お母さん！」

お母さん「久しぶりねーこの感じ。家族全員が揃うなんて。一度、お茶でもしていかない？」

美杏「ううん。ここで、家族に会って、性転換の魔法の歌を歌うのもそうだけど、シェアハウスに同居している人と、旅行中なの。できるだけ早く戻らないと。また、時間ができたら来るから。」

お母さん「わかったわ」

お兄ちゃん「あっ俺も美杏の同居人に会いたいから、一緒に行くわ」

お母さん「わかったわ。二人とも気をつけてね」

お父さん「お父さん空気か？」

『じゃあ、巫女の服に着替えてくるね！』

ー着替え終わったよん☆ー

『着替え終わった。』

お母さん「あら、やっぱり人格が変わるのね」

『歌ってくる。』




『神よ私に 力を捧げよ
5年後の今 再び力を 今後も今も力を捧げよ
ウタの力は まばゆく強く。光の結晶。』




『疲れた。じゃあ、帰る。じゃあな、また後で。兄ちゃん。着いてくるんだろ。来い。』

ああ、巫女の服を着たり脱いだりするの、すごく面倒臭い。ていうか、なんで兄ちゃんついてくんだよ。

あっいけないいけない♪みんなに会うなら、人格は元にしないと、歌を歌えばどうにかなるかn… あ、もう人格戻ってるー！良かったあ

『チョロ松くうん！帰ったよー！』

大丈夫だ。さっきこっそり性転換の魔法の歌を歌った。これでお兄ちゃんは、私に彼氏がいても、気にしないだろう。しばらくは。

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