松野兄弟とシェアハウス!?《3rd》

第100話(チョロりる) ページ12

美杏side

ついに、花火大会の時が来た…！

みんな、バルコニーに集まっている。

もうすでに花火大会は始まっていて、

夜ご飯を全員食べ終わったところだ。

今、私は、『お腹が痛いからお手洗いに行ってくるね』

とチョロ松に言った。絶対についてくると思ったからね。

チョロ松について来てもらい、花火大会を抜け出して、お手洗いに行ったふりをして、出たら一緒に空を飛んで、

横から花火を見ているところです！

すごく綺麗で、楽しいです！

今の状況は、チョロ松くんが落ちないように手を繋ぎながら見ているんだけど、

もうそろそろ私の腕が限界…だから、チョロ松なら秘密がバレてもいいやと思い、

性転換の魔法の歌を歌うことにしました！

『神よ私に 力を捧げよ
緑色の笑みの天使よ 私のように宙に浮け
ウタの力で 浮くのだ 浮くのだ』

歌うと、チョロ松くんが急に軽くなって

手を繋いだまま、チョロ松くんの顔が横に見える。

バルコニーを見ると、みんながこちらを見ていた。

でも今はそんなことはどうでもいいんだ。

今大事なのは、二人の時間。

絶対に邪魔されない。二人の時間。

『ねえ、もう一回。言っていーい？』

チョロ松「いいよ？」ニコォ

ああ、チョロ松の笑顔が暖かい。

『好き』チュッ

私は少し顔を上げて、チョロ松にキスをした。

二人だけの花火大会。これが、私達の

ファーストキスの舞台だ。

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