俺の話【ヒロアカ】 (ページ36)

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Aは立ち上がり医務室へと向かった。病院での調査入院時、Aの治癒能力が認められた。何かあったらリカバリーガールの指示の下支援しろとの上層部からのご意向だ、とのことだ。

リカバリーガールの元には既に鉄哲徹鐵と切島が運ばれていた。

『結構派手な怪我ですね』

「個性同じさね、打った分打たれるってもんよ。あ、それ取って頂戴。」

2人の治癒が終わる頃には爆音が医務室まで響いていた。

「爆豪勝己と麗日お茶子だね。あの子らは不穏だね、見なくていいのかい？」

『それなら大丈夫です、テレビとかでリプレイあるので。』

「そうかい、随分省エネで動くんだね。もっと感情的かと思ってたよ」

『！そりゃ、感情的になることもありますよ。でもまぁ頑固な方だと思うんで。』

世間話をしている間にも、爆豪との戦いを終えた麗日が医務室に来ていた。

「あ、樋口くん。」

『お疲れ様。凄い轟音だったね。』

「......でも、負けちゃった、」

下を向いて自信なさげに言った麗日。リカバリーガールに治癒されAが絆創膏を貼っていった。

『麗日はさ、強いと思うよ。爆豪があれ程の爆発出すなんてそう滅多にないからね。それに負けたのはこの試合にだ。

次、頑張れ。』

「っ、うんっ」

泣きそうになる麗日を見送ると生暖かいリカバリーガールの視線に気が付いた。

「あんた優しいんだね、ほら飴ちゃんだよお食べ。もうすぐでしょ？頑張ってきなさい」

『！ありがとう、ございます。』

その時貰った飴ちゃんは、いつもより甘かった気がする

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