宣戦布告は胸の内 ページ8
凄腕side
今日という日ほど屈辱的になった事はないと思う。いや、雑渡とかに弄ばれてた事も屈辱的っちゃ屈辱的なのだが…それとは別の意味で味わった…と言うのが一番近いかもしれない。
アレは…今日の午前中の事だったと思うが…
凄腕))A。餡蜜を食いに行くぞ
午前中だけ休みになった俺はたまたま休暇になった奴を誘うことにした。まぁ気まぐれもあるが…ちょうど良いからな
果たして奴の答えは
A))えっ？何です…いきなり…どっか頭打ちました？診察しましょ…あっ丁度！山本さんから頼まれていた「バカは一変、死んどきゃ真面目になるだろ！薬」試しますか？
心配された上に被〇体にされそうになりそうになったので唐辛子を煎じて溶かした湯を飲ませる
A))ヽ(ヽﾟﾛﾟ)ﾋｲｨｨｨ!!!
あっという間に真っ赤な顔でのたうち回り、自分の部屋をさらに汚しまくるAに
凄腕))良し。口直しに甘いもん食うか
と、我ながら暴れる奴を強引に引き摺りながら目的の餡蜜屋へと向かう
A))…で？何故、餡蜜を食べに外へとお出掛けに？
怒ってるのを隠そうともせずに10杯目の餡蜜へと手を伸ばしながら店員にお代わりを頼むのも忘れないA
凄腕))…一応言うが…太るぞ？それとも糖尿病になりたいのか？
いくら俺の奢りでも流石に食べ過ぎだ。呆れながら注意をするも「質問の答えは？」とだけ返される。
仕方ねぇな…
凄腕))おらよ
A))何ですか？これは…
怪訝そうな顔で俺が渡した箱を開けて固まるA
凄腕))…今日はお前の誕生日だろ？ドクササコ忍者隊皆で買ってやったんだ。有難く使え
ふん！ とそっぽを向いて11杯目の餡蜜代金を店員に渡して出ようとすればAに腕を掴まれ振り向く
A))ありがとうございます！めっちゃ嬉しい(*´∀｀*)！！
ニッコリ笑いながら大事そうにプレゼントを抱える彼奴に、俺は…
A))……凄腕さん？
Aが声をかけてくれるまで、まるで俺の周りだけ、時が止まってしまったかの様に動く事が出来なかった。
A))大丈夫ですか？
凄腕))すまん。立ちくらみしてたみたいだ
此方を心配そうに見つめる彼奴を適当にはぐらかしてドクササコ城へと足を向ける。
今の気持ちは何だったのか正直分からん。
だがこれだけは言える。それは彼奴に俺は何だかんだで敗北したという事。
屈辱という言葉が一番似合う場面だ。
ならば奴にもいずれ俺と同じ目に合わせることが暫くの目標だな。うん
交換日記？便利だよねぇ☆→←ちょっと待て！それ私じゃない！！3
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作者名：おかき | 作成日時：2018年8月12日 1時
