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朝? ページ2

「………」

たぶん自分の席に行こうとしたんだろうけど…

藤井さんって僕の右斜め前の席なんだよね…

だから、自分の席に向かうとなれば必然的に僕が視界に入ってしまう。

………まぁ…それはどこの席でも同じことか…。

僕はそんなことを思うと

「………やぁ…おはよう藤井さん」

と、未だ固まっている少女に話しかける。

(気まずいから無理矢理感が凄い……)

「…………………………な……なんで……

なんで………あんたが………はっ?…え……えっ?……は…は…はっ……」

「……………はっ?」

「……早すぎるでしょ‼」

藤井さんは近くにあった机をバンと叩くと僕を睨む。

いや〜そんなこと言われても……

と、僕は苦笑しながらも藤井さんに

「藤井さんもいつも早いよね…」

と、言う。

その言葉に彼女は爆発する。

「…なっ‼……そ、そうよ!私は早いわよ!…早いのよ‼………なのに……っ…

なんであんたは私より早いのよ‼ありえないでしょ‼」

何度も机を叩く少女を見て、

朝から忙しい人だなぁ……ていうか、その席の人可哀想だな…

なんて他人事のように思いながらも苦笑を続ける。

彼女の名前は藤井 美和子。

二十七番。お金持ちのお嬢様。少し世間知らずな所がある。

基本的に優しいが気が強く、人と関わるのが苦手なため強く当たってしまい

恐がられたり距離を置かれたりされることが多い。

けど、美人で可愛いところも多いので隠れファンも多い。らしい。

(藤井さんは鈍感なため気づいてない様子)

そして、いわゆるツンデレ(?)らしい。(前に皆が言っていた。)

因みに、藤井さんは僕が朝早くくることに文句を言ってくる二人の内の一人だ。

えっ?もう一人はって?たぶんあともう少しで来るよ?……あっ、噂をすれば…

「さらば友よ〜おっはっよぉ〜‼」

藤井さんが開けっぱにしていたドアを勢いよく叩くと少女は

ニッコリ笑顔で挨拶をしてくる。(意味不明なこと言ってたけどそれは気にせず)

「あ〜、やっぱり今日も負けちゃってたよ〜ていうかおはよ〜二人とも。

やっぱ早いね〜」

項垂れたかと思うとハハハと笑い飛ばす少女

コロコロと表情が変わる彼女を見ているのはすごく面白いし、飽きない。

そんなことを思いながらも少女を見ていると、

あ〜そういえば〜と思い出したように少女は藤井さんを見る。そして…

敬遠の仲?→←雨



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作者名:ユウキ アヤネ | 作成日時:2018年7月1日 21時

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