今日もオオカミくんはドSなようで。【Fischer's】

STORY 21 ページ21

A「 どんなに酷いこと言われても、

困ってる子が目の前にいたら、何もしないなんて出来ないよ。


私がその状況に立ってたら、ひとりは嫌だなって思ったから、寄り添いに行った。

お節介なやつだよね、本当に (笑)」





A「 あなたがどれだけ私のことが好きじゃないかなんてわからないし、

正直こんなのも迷惑だって思われてるかもしれない。

関わるなって思ってるかもしれない

こんな憎たらしいやつ邪魔だって思われてるかもしれない。」





A「 私の事どう思ってるかなんて私にはわからないけど、


それであなたを見捨てることなんて出来ないよ。

ミサトちゃんも私も、今生きてる以上、同じ立場に立ってるんだから。


…なんてこんな綺麗事並べられてもってなるよね。ごめんね？」







私今凄く清々しい顔してると思う。



こんなこと言えるようになったんだって思う。



偉そうになったなって思う。




それでも、どんな子だとしても、


私と同じ感情で動く生き物だから、



捨てることも出来ない。って思った。






「 …… 馬鹿じゃないの。お人好しにも程があるでしょうよ 」




A「 そう言ってるミサトちゃんも、

よく嫌いな奴に抱きしめられて、抵抗しなかったよね (笑) 」



「 それは、、あんたが勝手に … 」



ってミサトちゃんが照れたように下を向いてた。




「 さっきはごめん。 あんな意地悪いこと言って 」



「 正直、私は見ての通りユウマが好きだし、

だったらなんであんなに意地悪なこと言うんだよって思うと思うけど、羨ましかったんだよね。

だから、本当にごめん 」

下を向いてたと思ったらいきなりこっちを向いて、


申し訳なさそうに優しく笑いかけてくれたミサトちゃん。


そんなミサトちゃんに「 ミサト〜？どこいってたの！」


ってマリナちゃんが近づいてきたら、

ううん、何でもないよ！って言って、


私たちのところから去っていった、


「 よし、そろそろ昼飯作らなきゃだから作りに行こう！ 」



ってユキナちゃんに言われて私達もみんなのところに向かった。

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