説明 ページ1
「まずは…そうだな、炊飯器からかな。」
「すいはんき？」
「あー、なんかそっから炊けた米が出てきてたね」
説明を始めると2人はまじまじと炊飯器を見つめる。
そして私はいつもの手つきで説明する。
「この中に入ってる器みたいなのを取り出して、お米を必要な合入れて水ですすぐ。で器の内側に書いてある横線のうち入れたお米の合の横線に合わせて水を入れる。そしたら炊飯器にもどしてスタートってボタン押す。終わり。」
「え、待って終わり？」
「これであとは待ってればいい。出来たら音が鳴って知らせてくれます。以上」
「Aちゃん人の話を聞いてっ」
正直面倒臭い私。早く終わらせたい。明日仕事あるし。
「米はもっと研がねぇとゴミとかが取れねぇだろ？」
わーわー騒ぐ佐助をよそに小十郎が冷静に質問をしてきた。
「今精米の技術が上がってほとんどゴミとか着いてないかすすぐぐらいで充分なんだ」
「なるほど、未来の日ノ本はすげぇな」
「ねぇ、なんで片倉の旦那そんなに冷静なの？？確かに凄いけど！」
「…ったく、うるせー猿だな。」
小十郎が意外とすんなりと使い方を覚えてくれてすごく助かる。それに比べて猿はうるさいな。なんなんだ。
「だって！お米炊くのに火使ってないのよ？？意味わかんないじゃん？？」
「…はぁ。猿飛。いちいちそんなんで騒いでたら持たねぇぞ。どうなってるのかは俺も意味んわかんねぇけど使い方はそこまで難しくねーんだからさっさと受け入れちまった方が楽だぜ。」
「え、急にどうしたの怖っ。まぁ確かにそうだけど…」
「そうだぞ佐助。ちょっと覚える事は多いかも知れんがお前ならそんなに難しい事でもないだろ」
「まぁ…そりゃ俺様は優秀ですから」
佐助に現代の家電事情をすんなり受け入れさせることに成功した。
そして私はこんな調子でどんどん説明していった。
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「んー、まぁなんとか何そうかな。」
「あぁ。だいたい分かった。」
「そうか。理解が早くて助かる。」
そしてようやくなんとかほとんどの家電の説明を終えた。
「それにしても未来の日ノ本は俺達とは生活の仕方も全然違ぇな」
「ほんとにね〜、湯浴み毎日するって聞いた時はびっくりしたよ〜」
「絶対毎日してくれ。あとシャワーとかの使い方もあの人達に教えといて」
「うわぁ、旦那騒ぎそー…」
「頑張れ。」
佐助が1つ、ふぅ…と溜息をつく
(確かに1番騒ぎそうだよな)
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作者名：ぶえそぶえ | 作成日時：2019年1月23日 0時
