初めまして、命の恩人です。2【東卍】

62. ページ12

『…ん……夢、か』

夢にしてはリアルだったなぁ。

私たち、どんな大人になるんだろう？楽しみだ。


『よし、準備しますか！』

柊A、なんと今日から学校通います。

大学へ進学する前に、まず高校を卒業する必要がある。

高校はとっくに中退していると思っていたが、留年扱いとなっていた。

ということで、今日から高校2年生。


『華のJK……と言いたいところだがきつい』

鏡には年相応の制服を着た私が映る。

しかし、中身はアラサーだ。

…この世界で生きるって決めたんだ、腹括るしかない。


「A、飯まだ〜？……スカート長くね？」

『勘弁してくれ、これが限界』

この時代の女子高生がみんな短すぎるんだ…。

"もっと短くしようぜ"と言ってスカートを上げてくるイザナ。本当にやめてくれ。

『ほら、イザナも早く準備しちゃいな。今日ドラケン君のとこ行くんでしょ』

「あ、そうだった」


イザナは私の家に居候したり、マイキー君の家に帰ったりと気の向くままに生活している。

真一郎さんの影響でバイクにも興味があるらしく、ドラケン君と乾くんのバイク屋さんに入り浸ることもしばしば。

……猫か何かかな。

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