初めまして、命の恩人です。【東卍】

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場地side

「何で一人で戦おうとしたんすか…ッ
もっと仲間を頼って下さい、！

場地さんが東卍のこと大切にしてんのと同じように、俺らにとっても、場地さんが必要なんですよ…

もう勝手に…いなくならないで下さい……」


下を向きながら苦しそうに言う千冬。


「…そうだな、悪かった。それと、止めるからには俺のこと殴れるくらいには強くなれよ千冬？」

「うっす…！次からは、容赦なく殴りに行きます！」

「おう！まあ、返り討ちにしてやるけどな」


それからは、放課後とか学校帰りに話すような、どうでもいい話ばかりしていた。

「(…死んでたら、こんな会話もできなかったのか)」



ふと、あの女に言われたことを思い出す。

『君のお母さん、電話越しで泣いてたよ。"無事で良かった" って。

自分が死ぬのは一瞬かもしれないけど、遺された人はその悲しみを一生背負うんだ。

…もう母親泣かすような真似すんなよ』



「……俺、家帰ったら親孝行するわ」

「家族大切にする不良カッケェ…！俺も手伝いますよ場地さん！！」

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